海外市況サマリー(4日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 2 2,676.2  + 8.3  シカゴ大豆  2025/ 1    983.75  - 8.00
NY銀     2025/ 3 3,191.5  +42.3  シカゴコーン 2025/ 3    430.00  - 2.25
NYプラ    2025/ 1   953.3  - 6.9  NY原油   2025/ 1     68.54  - 1.40
NYパラ    2025/ 3  994.10  +6.40  ドル・円                150.54  + 1.01
*ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。
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◎NY外為=ドル円は150.50円台で推移
 NY為替市場のドル円は円安の動きが加わり、一時151円台に急上昇した。前日は
韓国の突如の非常戒厳令の発動で、市場はリスク回避の雰囲気が強まり、ドル円は一時
148円台まで下落した。ただ、韓国の非常戒厳令が短時間で解除されたことから、ド
ル円は買い戻しが強まった。
 なお韓国への不安が残る中で、市場は日銀が12月利上げを見送るのではとの観測が
強まり、円安を助長している。短期金融市場では、日銀が12月に利上げを行う確率を
30%程度と、前日の55%付近から低下させている。また、日米の金利差も再び拡大
し始めており、ドル円をサポートしている模様。
 11月のADP雇用統計が発表になり、雇用者数は14.6万人増と前回から減少し
たものの概ね予想に沿った内容となった。市場は金曜日の米雇用統計に注目しており、
反応は限定的。
 大統領選の動きもひとまず消化し、市場は今月のFOMCに注目を集めている。FO
MC委員は12月利下げの選択肢をオープンにしており、本日のADP雇用統計のよう
な落ち着いた雇用が示されれば、追加利下げへの期待が高まりそうな状況ではある。
◎NY貴金属=金が続伸、予想以下の全米雇用報告で
 ニューヨーク金、銀は続伸。
 金2月限は続伸。時間外取引では、ドル安を受けて買い優勢となった。欧州時間に入
ると、ユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)の低下などを受けて戻りを売られ
た。日中取引では、予想以下の全米雇用報告などを受けて押し目を買われた。
 銀3月限は予想以下の全米雇用報告や金堅調を受けて押し目を買われた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムは反発。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、ドル安を受けて押し目を買われた。欧州時
間に入ると、ユーロ圏の総合購買担当者景気指数(PMI)の低下などを受けて軟調と
なった。日中取引では、予想以下の全米雇用報告や金堅調を受けて下げ一服となった。
 パラジウム3月限は予想以下の全米雇用報告や他の貴金属の堅調を受けて押し目を買
われた。
◎LME=アルミ・ニッケルは続伸、銅は手じまい売り優勢で反落
 アルミ3カ月物は続伸。2607ドルと小安く取引を開始した後は欧州の時間帯を終
えるまでジリ高で運ばれ2620ドルまで浮上。米国の時間帯に急速に値位置を切り上
げて2648.50ドルの高値を記録。高値を離れたものの、高値圏を維持して終了。
 銅3カ月物は反落。9085.50ドルと3ケタ高で終えた前日から値を落として取
引を開始。その後、9125.50ドルの高値まで上昇する場面も見られたがアジア株
の頭重い足取りを受けて軟化した。ドル買いの動きが見られるなか値を落とし9041
ドルの安値を付ける場面も見られたが、米株高が手掛かりとなって終盤に再浮上。一時
9120ドル台を付けてプラスサイドに転じ高値に迫る動きも見せたが、終盤に手じま
い売りが優勢となり、反落に転じて終えた。
◎NY原油=反落、OPECプラスの閣僚会合を控えて上値に慎重
 ニューヨーク原油の2025年1月限は反落。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスのオンライン会合を5日に控えて売りが優勢とな
った。来年1−3月期について、主要産油国が自主減産の縮小をさらに見送る可能性が
あると報道されていることは下支え要因だが、上値を追う動きは見られず、前日の上げ
が調整された。
◎シカゴ大豆・コーン=共に概ね下落、南米の良好な天気が重石
 大豆は総じて反落。
 米農務省(USDA)が大豆油の大口成約を発表したことに対する反応も薄く、南米
産地での好天が弱材料視されるなか売り優勢となった。1月限は11月21日に大きく
値を落とし、22日に2番限以降の複数限月が一代の安値を更新した。その後、1月限
は1000セントを抵抗線とする安もちあいとなっており、この日も上昇に対する抵抗
の強さを窺わせる動きとなった。

 コーンは概ね続落。
 米週間エタノール生産量が減少したにもかかわらず、在庫が増加したことが弱材料視
された。また、南米産地で良好な生育環境が続いていることも引き続き重石になった。
3月限は11月26日以降、430セントを前後する足取りが続いている。
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