【場況】 金が大幅続伸。ニューヨーク高と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル 建て現物相場の上昇を受けて堅調となったが、円安一服などを受けて上げ一服となった 銀はニューヨーク高と円安を受けて4月限と先限が上昇した。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が113〜144円高、金ミニが 32.5〜139.5円高、ゴールドスポットが440円高、銀が0.9〜3.0円 高。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万8171枚、金ミニが1万0112枚、ゴ ールドスポットが4644枚、銀が3枚。 【NY金は米利下げ見通しが支援】 金は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しが支援要因になった。11月の米消 費者物価指数(CPI)は前年比2.7%上昇し、前月の2.6%から伸びが加速し た。市場予想と一致した。CMEのフェドウォッチで、来週の米連邦公開市場委員会 (FOMC)の利下げ確率は98.6%(前日88.9%)となった。またカナダ銀行 は、主要政策金利を0.5%ポイント引き下げ3.25%とした。今後の利下げについ てはより緩やかなペースになるという見通しを示した。 シリアのアサド政権崩壊後に暫定首相に選ばれたムハンマド・バシル氏は、数百万人 の難民を帰還させ、全国民を保護し、基本的なサービスを提供することを目指すと表明 した。しかし、外貨が不足しているため困難であることを認めた。一方、米当局者は、 ロシアが数日中にウクライナに向けて新型の中距離弾道ミサイル「オレシニク」を発射 する可能性があると明らかにした。 金先限は11月25日以来の高値1万3424円を付けた。ニューヨーク高と円安が 支援要因になった。円相場は1ドル=152円台半ばで円安が一服した。銀先限は 160.0円に上昇した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は上げ一服。きのうの海外市場では、米連邦準備理事会(FR B)の利下げ見通しを受けて買い優勢となった。アジア市場では朝方の2717.59 ドルから、2725ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。 午前11時現在、金が2701.02ドル、銀は3200セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2695.39ドル、銀が3178セント。 MINKABU PRESS
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