−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/ 4 2,857.1 +22.1 シカゴ大豆 2025/ 3 1,058.25 +16.25 NY銀 2025/ 3 3,252.6 +26.1 シカゴコーン 2025/ 3 488.75 + 6.75 NYプラ 2025/ 4 1,002.5 -41.2 NY原油 2025/ 3 73.16 + 0.63 NYパラ 2025/ 3 1,045.10 -26.70 ドル・円 154.73 - 0.46 *ドル・円は日本時間の午前6時20分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は154.70円台で推移 NY為替市場、ドル円は一旦154円ちょうど付近まで下落したものの、一時155 円台まで戻す展開が見られた。トランプ大統領がカナダとメキシコ、そして中国への関 税発動を発表したことで、リスク回避の円高から、序盤のドル円は売りが強まったもの の、メキシコのシェインバウム大統領がトランプ大統領との電話会談後、「米国がメキ シコに対して課す関税が1カ月間延期されることになった」と述べたことで、一気に買 い戻される展開となった。 しかし、関税リスクが払拭されたわけではなく、なおリスクを意識した展開ではあ る。ストラテジストからもドルと円に強気ポジションを推奨する声も多数出ている状 況。トランプ関税は事前に想定されていたことではあるが、中国に対する穏やかな姿勢 もあり、関税導入は見送られるのではないかという楽観的な臆測も流れていたが、その 期待は長くは続かなかったようだ。 ◎NY貴金属=金が反発、米国の関税発動で押し目を買われる ニューヨーク金、銀は反発。 金4月限は反発。時間外取引では、米国の関税発動によるドル高を受けて売り優勢と なったが、中国が貿易交渉の見方を示すと、下げ一服となった。欧州時間に入ると、押 し目を買われた。日中取引では、メキシコのシェインバウム大統領が関税発動の1カ月 延期を発表したことを受けて買い優勢となり、一代高値を更新した。 銀3月限はドル高が圧迫要因になったが、金が地合いを引き締めると、押し目を買わ れた。 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。 プラチナ4月限は反落。時間外取引では、米国の関税発動やドル高を受けて売り優勢 となった。欧州時間に入ると、手じまい売りが出て軟調となった。日中取引では、メキ シコの関税発動の1カ月延期が発表されたが、反応は限られた。 パラジウム3月限は米国の関税発動やドル高を受けて売り優勢となった。 ◎LME=アルミ・銅は反発、米国の対メキシコ関税賦課の延期を受け アルミ3カ月物は反発。2560ドルで軟調で取引を開始。アジア株安を手掛かりに した売りに下押されて一時2553.50ドルの安値まで軟化したが、米国によるメキ シコからの輸入に対する関税引き上げ措置が延期されたとメキシコ大統領が明らかにし たことが強気材料視されて浮上。一時2633.50ドルまで浮上したあと、この日の 高値圏を維持して引けた。 銅3カ月物は反発。9008ドルで軟調で寄り付いた後もアジア株の頭重い足取りが 重石となり9000ドルを割り込み、一時8914.50ドルの安値を付けた。欧州の 時間帯にかけてじり高で運ばれた後、米国による対メキシコ関税賦課が延期されたこと が明らかとなったことが買い安心感を強めて浮上。金の堅調も買い支援要因となって一 時は9134.50ドルの高値に達した。高値からは値を落としたものの堅調な足取り を維持して終了。 ◎NY原油=反発、米国の関税発動で一時急伸も上げは失速 ニューヨーク原油の2025年3月限は反発。 米国がカナダからの輸入品について、25%の関税賦課を開始したことが相場を押し 上げた。カナダは米国にとって主要な原油供給元で、原油については10%の関税が賦 課される。ただ、カナダと同様に米国へ原油を供給するメキシコについては、土壇場で 関税賦課を1ヶ月先送りすることで合意しており、メキシコへの追加関税は見送られる との観測が高まったことは上値を抑えた。トランプ米政権によるカナダへの関税賦課が 一時的であるとみられていることも圧迫要因。 ◎シカゴ大豆・コーン=反発、米国の対メキシコ関税引き上げ延期などで 大豆は大幅反発。トランプ政権による2月1日からとされたメキシコからの輸入に対 する関税引き上げが延期されたとメキシコのシェインバウム大統領が発言したことを受 けて懸念が後退したうえ、ブラジルでは降雨過剰、アルゼンチンでは乾燥と南米生産国 で依然として天候不良となっていることが買いを支援した。 コーンは反発。米国による2月1日からの対メキシコ関税賦課措置が延期されたこと をメキシコのシェインバウム大統領が明らかにしたことで、米国の輸出不安が後退する なか買い優勢となった。依然として南米生産地の天候不安が続いていることや強気な米 農務省(USDA)発表の輸出検証高報告も買い支援要因となった。 MINKABU PRESS
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