[本日の見通し]石油=下落も、米石油在庫の引き締まりは続く

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年6月限は下落。夜間取引の安値圏で推移してい
る。
 米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で原油在庫は2週連続で増加したが、
戦略石油備蓄(SPR)を除く原油と石油製品の在庫の合計は12億1064万
2000バレルまで減少し、2022年12月以来の低水準を更新した。原油消費量の
減少で原油在庫が増加し、季節的なガソリン在庫の積み増しが続いているとはいえ、需
給は全体的にタイトなままである。先月の寒波の影響もあって、ヒーティングオイルを
含む留出油の需要は4週間移動平均で日量426万3000バレルまで跳ね上がってい
ることがタイト化の主な背景だ。留出油の在庫は低水準で推移しており、この穴埋めが
行われるなら、ガソリン生産が後回しとなる可能性があり、春先からのガソリン需要の
拡大局面をやや左右しそうだ。
 時間外取引でニューヨーク原油3月限は前日比0.26ドル高の71.29ドルで推
移。本日これまでのレンジは71.04〜71.31ドル。
 原油6月限の予想レンジは6万8000円から6万9000円、ガソリン先限は8万
5500円から8万6500円、灯油先限は8万7500円から8万8500円。
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