【場況】 金が反発。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相 場が上げ一服となったが、円高一服を受けて堅調となった。銀の商いは成立しなかっ た。 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が11〜93円高、金ミニが165.0 円安〜55円高、ゴールドスポットが694円高、銀が出来ず。 午前11時2分現在の出来高は、金が2万9899枚、金ミニが1万4220枚、ゴ ールドスポットが2748枚、銀が0枚。 【NY金は逃避買いで一代高値更新】 金は安全資産の買いが支援要因になった。米国の関税に対する懸念や地政学的リスク が支援要因になった。2月の米総合購買担当者景気指数(PMI)速報値は50.4 と、前月の52.7から低下し、2023年9月以来の低水準となった。トランプ米政 権が掲げる関税措置と連邦政府の大規模な支出削減に対する懸念が重しになった。ウク ライナの停戦協議が続いているが、不透明感が残っている。トランプ米大統領は、ロシ アによるウクライナ侵攻開始から3年となるのに合わせ開催された主要7カ国(G7) 首脳のテレビ会議で、紛争終結を目指す考えで一致したとした。ただ米国とウクライナ の鉱物資源に関する協定はまとまっておらず、今後の協議を確認したい。ロシアのプー チン大統領は、米ロ間の将来的な経済取引の一環として、レアアース(希土類)の共同 開発のほか、米国へのアルミニウム供給などを提案した。 金先限は1万4346円まで上昇した。ニューヨーク高や円高一服が支援要因になっ た。円相場は1ドル=149円台後半で円高が一服した。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、安全資産の買いを受けて堅 調となった。アジア市場では、朝方の2951.27ドルから、ドル高を受けて軟調と なった。 午前11時現在、金が2949.16ドル、銀は3246セントで推移。前営業日の 大引け時点は金が2929.83ドル、銀が3285セント。 MINKABU PRESS
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