リスク警戒の動き一時強まるも、ドル円は安値からは戻す=NY為替概況 きょうのNY為替市場、ドル円は東京昼頃からの上昇がNY朝まで続く形となって、149円10銭前後から150円99銭を付けた。注目された米PCEデフレータは市場予想に一致し、市場の反応は一息。発表直後に高値を付ける場面が見られたが、動きが落ち着くとイベントクリアもあってドル売りが強まった。151円台に乗せきれなかったことも上値を抑える展開。 東京市場で4.22%を付けていた10年債利回りが4.2749%まで上昇する中で、ドル高が広がった面もあるが、その後米債利回りが低下する中でドル安となった。 ドル円は150円30銭割れを付ける動きを見せたが、米株式市場がしっかりとなったことで下値では買いが出ており、150円60銭前後で引けている。 ユーロドルは対円でのユーロ買いもあって午前中に1.0420ドルを付けたが、その後は一気に売られ1.0360ドル前後を付けた。注目された米トランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領のホワイトハウスでの会談が、口論に発展するなど厳しい結果となり、欧州に対するリスク警戒の動きが広がった。 ユーロ円も同様に高値から売られた。ドル円の上昇、対ドルでのユーロ買いなどに157円16銭を付けていたが、155円80銭前後まで売りが出ている。その後ドル円の安値からの反発、米株高などを受けた円売りなどに156円20銭台で引けた。 ポンド円もユーロ円同様に高値から売られ、190円31銭から188円80銭台を付けた。その後189円40銭台まで戻して引けている。 メキシコ当局が対米関税回避に向けて中国への関税強化に前向き姿勢を示したことなどが、終盤にかけてリスク警戒の動きをやや弱めた面もある。カナダも週末に出も同様の姿勢を示して関税回避に向かう可能性があるとの期待がドル円、クロス円の安値からの買い戻しを支えた。 MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。