NY原油市況=小幅続落、昨年11月以来の安値を更新した後に切り返す

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     68.46       68.56       66.77       68.26        - 0.11
  2025/05     68.02       68.04       66.37       67.70        - 0.36
  2025/06     67.58       67.61       65.96       67.20        - 0.48
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              975,915             1,800,060    ( + 25,950)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     228.72    + 2.68
                            2025/05     222.58    + 1.23
         改質ガソリン       2025/04     219.42    + 0.64
                            2025/05     219.71    + 0.42
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小幅続落。期近2限月は前日比0.36〜0.11ドル
安。その他の限月は前日比0.53〜0.16ドル安。
 石油輸出国機構(OPEC)プラスが4月から協調減産の縮小を開始することや、関
税戦争の拡大による景気悪化や需要下振れが警戒された。米国は中国に対する関税を
10%上乗せしたほか、カナダやメキシコからの輸入品に対する25%の関税を発動し
た。中国やカナダは報復関税を発動させており、経済的な摩擦が強まっている。ただ、
米国はカナダから輸入している日量400万バレル規模の原油にも10%の関税を発動
させており、原油相場は安値から切り返した。米国の原油輸入に占めるカナダ産原油の
割合は約60%。
 米国がウクライナに対する軍事支援を停止したほか、トランプ米政権とウクライナの
鉱物資源取引が合意に至る見通しであると伝わっていることは圧迫要因。米国とウクラ
イナが資源取引で合意すれば、ロシアとウクライナの停戦が妥結する公算。停戦合意に
よって、米国は対ロシア制裁を解除する可能性が高い。
 核開発を継続するイランと、イランによる核兵器の保有を阻止したい米国との協議が
始まる見通しはなかったものの、ロシアのプーチン大統領が米国とイランの対話を仲介
することで合意したこと伝わっていることは重し。ブルームバーグが伝えた。
 時間外取引で4月限は下落し、通常取引序盤にかけては66.77ドルまで一段安と
なった。昨年11月以来の安値を更新。ただ、その後は買い戻しが優勢となり、下げを
ほぼ解消した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近3限月は反発。下げが続いた反動が現れ
た。
今日の材料
・米原油在庫の市場予想は前週比50万バレル減
・24年の世界の石油需要は過去最高水準を更新、25年はさらに拡大へ=サウジ・ア
ラムコCEO
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