円買い広がる、春闘で6%超の賃上げ要求 ドル円147円台に突入=ロンドン為替概況 ロンドン市場では、円買いが強まっている。連合が25年春闘の賃上げ要求は平均6.09%と昨年5.85%を上回る数字を発表した。要求が6%を上回ったのは32年ぶりとなる。これを受けて市場には日銀追加利上げ観測が広がり、ドル円、クロス円が下落している。ドル円は149円台割れから147.70付近まで下落。ユーロ円は161円付近から159.40付近へ、ポンド円は192円台前半から190.15付近へ下落した。足元でも円高水準を離れず揉み合っている。ユーロドルは1.0822近辺に高値を小幅更新もその後は1.08を挟んで売買が交錯している。ユーロ対ポンドではややユーロ高も、英建設業PMIが弱含んだことでポンドが売られた面が強かった。ポンドドルは1.29台乗せから1.28台後半へと反落している。欧州株は独DAXがプラス圏を維持しているが、英FTと仏CACは軟調に推移している。米株先物・時間外取引は総じて軟調。この後のECB理事会では25bp利下げが織り込まれているが、今後については不透明で一部にはタカ派の利下げとの見方も出ている。あすに米雇用統計発表を控えていることもあり、市場には調整ムードもみられている。 ドル円は147円台後半での取引。東京午前の149.33近辺を高値に149円台をやや下回ったところに春闘関連の報道が伝わった。連合は25年春闘の賃上げ要求は平均6.09%(昨年5.85%)、要求が6%を上回ったのは32年ぶりと発表。市場には日銀追加利上げ観測が広がり、一気に円買いが強まった。ロンドン序盤には147.70付近まで安値を広げた。その後も148円付近で上値を抑えられている。 ユーロドルは1.08付近での取引。ロンドン朝方に1.0822近辺に高値を更新も、上値追いの勢いはみられず。1.0781近辺まで調整売りに押し戻された。ECB理事会を控えていることもあり、今日は狭いレンジで揉み合っている。ユーロ円はドル円とともに下落。東京市場でつけた161.28近辺を高値に、ロンドン時間には159.41近辺に安値を広げている。対ポンドではややユーロ買いの動きとなっている。 ポンドドルは1.28台後半での取引。ロンドン朝方に1.2924近辺まで買われた後は1.2866近辺まで下押しされている。2月の英建設業PMIが予想外に弱含んだことがポンド売り反応を広げる場面があった。ポンド円はドル円とともに下落。東京市場での192.55近辺を高値にロンドン時間には190.15近辺まで下押しされている。ユーロポンドは0.8360から0.8389までのレンジで、ユーロ買い・ポンド売りが優勢になっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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