きょうも為替市場は円高の動きが優勢となっており、ドル円は147円台に下落。下値模索の展開を続けている。テクニカル的にも天井を形成しそうなチャートが示現しており、このまま反転できないようであれば、140-145円のゾーンを試しそうな雰囲気が出ている。 春闘における連合側の賃上げ要求が伝わっており、32年ぶりに6%を超えたと発表。組合員300人未満の中小も6.5%程度の高さとなっている。ベアはそれぞれ4.5%、5.0%。最終的に5%台前半程度で着地するとの見方も出ているようで、それを受けて日本の10年債利回りは1.53%まで上昇しており、円高の原動力となっているようだ。 日銀の利上げについても、さすがに海外勢中心に一時期高まっていた今月の利上げはないと見られているが、情勢次第では5月か6月の可能性は排除できないと見ている模様。コンセンサスは7月か9月。 先ほどECB理事会の結果が公表され、予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。ただ、ECBは声明で「金利は景気抑制の度合いが有意に低下しつつある」と述べ、中立金利に接近しつつあることを示唆している。これを受けて市場はECBの年内利下げ期待を後退させ、ユーロは買いの反応を見せ、ユーロドルは1.0840ドル近辺まで一時上昇した。 なお、日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は148円に観測。 6日(木) 148.00(7.9億ドル) MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
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