NY原油市況=小反発、反動高となるも戻りは限定的

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     66.39       67.09       65.59       66.36        + 0.05
  2025/05     65.93       66.52       65.26       66.00        + 0.09
  2025/06     65.64       66.05       64.91       65.59        + 0.07
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              983,660             1,815,637    ( + 4,471)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     222.38    - 1.70
                            2025/05     217.54    - 0.90
         改質ガソリン       2025/04     210.12    - 3.58
                            2025/05     210.80    - 3.32
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は小反発。期近2限月は前日比0.05〜0.09ドル高。
その他の限月は前日比0.12ドル安〜0.07ドル高。
 前日に2023年5月以来の安値を更新した反動で買い戻しが優勢となった。ただ、
来月から石油輸出国機構(OPEC)プラスが増産を開始することや、米国が始めた貿
易戦争により世界経済が悪化するリスクがあることは引き続き重しとなっており、反発
は鈍かった。
 大量破壊兵器の拡散阻止を目的とした国際協定に基づき、トランプ米政権がイランの
石油タンカーを海上で停止させて検査する計画を検討していると伝わったが、反応は限
定的。米国は敵視しているイランの石油輸出をゼロに近づける方針。ただ、イランに最
大限の圧力をかけつつも、トランプ米大統領はロシアを通じて核開発を続けるイランと
対話しようとしている。
 20年間にわたって原油価格はレンジ相場にあり、足元の軟調な原油価格は物価上昇
から切り離されていることは買い手がかり。設備投資コストは増加を続けて、コロナ後
の物価高で企業負担が急拡大したものの、原油相場はコスト高を吸収できるような推移
にはなっていない。
 時間外取引で4月限はしっかりと推移しつつも、動意は限定的。通常取引が始まると
65.59ドルまで軟化したが売りは続かず、安値から切り返して引けた。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は続落。需要下振れ懸念を背景に売りが続
いた。
今日の材料
・欧州はロシアとの軍拡競争に参戦し勝利しなければならない=ポーランド首相
・メローニ伊首相、NATO第5条をウクライナに拡大することを提案=英FT
・NATO加盟国が米国を防衛するかどうか確信ない=トランプ米大統領
・サウジアラビアを訪問する=同上
・米国が発動した25%の関税巡り、メキシコについてUSMCAに準拠したモノとサ
ービス全てを一時除外
・この一時的な措置については4月2日まで継続
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