NY原油市況=反落、関税戦争による景気悪化見通しが重し

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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ニューヨーク原油(NYMEX)
              始 値     高 値   安 値   帳入値   前日比
  2025/04     67.11       67.60       65.80       66.03        - 1.01
  2025/05     66.78       67.24       65.45       65.68        - 1.07
  2025/06     66.40       66.84       65.04       65.27        - 1.09
  推定出来高        前日出来高      前日取組高 (前々日比)
     未入電              872,322             1,798,239    ( - 24,606)
                     帳入値  前日比
      ヒーティングオイル    2025/04     217.99    - 3.61
                            2025/05     214.80    - 3.30
         改質ガソリン       2025/04     209.25    - 1.62
                            2025/05     209.89    - 1.79
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
  ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
  値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
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 ニューヨーク原油の期近は反落。期近2限月は1.07〜1.01ドル安。その他の
限月は1.13〜1.07ドル安。
 関税戦争の激化による世界的な景気悪化リスクと需要下振れ懸念が相場を引き続き圧
迫した。トランプ米大統領は景気悪化をいとわず、目的を達成するまで関税強化を続け
ると見られている。年初にかけて最高値圏にあった主要な米株価指数は年初来の安値を
更新しており、投資家心理は悪化。安全資産である米国債は年初から堅調に推移してい
る。
 ロシアがウクライナで軍事行動をやめない限り、米国の対ロシア制裁が続く見通しで
あることや、米国のイラン攻撃が警戒されていることは支援要因。米国はイランの核兵
器保有を阻止するためイランと対話しようとしているものの、圧力と対話をひとまとめ
にして迫ってくるトランプ米大統領をイランは拒絶している。1期目のトランプ米大統
領がイラン核合意から一方的に離脱し、イラン制裁を開始したこともイランが米国との
協議を拒否する背景。
 時間外取引で4月限は下げ渋った後、一時67.60ドルまで強含み。ただ、日中取
引開始後は売りが優勢。マイナス圏に押し戻されると65.80ドルまで下落した。
 改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は下落。原油安に連動した。
今日の材料
・トランプ大統領が訪中を計画、6月で調整中=米WSJ
・イランが核兵器を入手することを許さない=ルビオ米国務長官
・ダウ平均は一時1000ドル超下落
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