−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油(NYMEX)
始 値 高 値 安 値 帳入値 前日比
2025/04 65.95 67.17 65.29 66.25 + 0.22
2025/05 65.60 66.79 65.00 65.93 + 0.25
2025/06 65.17 66.33 64.62 65.53 + 0.26
推定出来高 前日出来高 前日取組高 (前々日比)
未入電 658,470 1,808,562 ( + 10,323)
帳入値 前日比
ヒーティングオイル 2025/04 219.68 + 1.69
2025/05 216.11 + 1.31
改質ガソリン 2025/04 210.50 + 1.25
2025/05 211.13 + 1.24
注:4本値は立会い取引終了までの値段で、立会い取引終了後の電子取引の値段は含み
ません。電子取引が立会い取引までの高値および安値を更新した場合、相場表の高
値および安値と市況内の相場表の4本値は異なります。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
ニューヨーク原油の期近は小反発。期近2限月は0.22〜0.25ドル高。その他
の限月は0.11〜0.26ドル高。
米国が始めた関税戦争による景気悪化懸念は引き続き重しだが、報復が報復を生み出
すような展開になっていないことは相場を支えた。米国が輸入する鉄鋼製品やアルミニ
ウムに対する25%の関税発動を控えて、カナダのオンタリオ州の首相が米国向けの電
力料金に25%を上乗せして請求すると報復を発表すると、トランプ米大統領はカナダ
産の鉄鋼やアルミに25%の関税を上乗せする方針を示したが、オンタリオ州首相が電
力料金の上乗せを撤回すると、トランプ米大統領も25%の上乗せを見直すと発表し
た。
ドルインデックスが昨年10月以来の低水準まで下落したことはドル建てで取引され
るコモディティの支援要因。関税戦争で米国の物価は上昇し、米連邦準備制度理事会
(FRB)は利下げ方針を見直す可能性があるが、ドル売りが続いている。また、世界
経済の悪化懸念により、逃避的に米国債は上昇する傾向にあるものの、逃避通貨である
ドルに対する買いは限定的。
米エネルギー情報局(EIA)が短期エネルギー見通し(STEO)で、経済協力開
発機構(OECD)加盟国の商業在庫の見通しを前回から下方修正したことは支援要
因。2024年のOECD商業在庫は0.4%、2025年は1.8%引き下げられ、
それぞれ27億3300万バレル、27億2400万バレルとされた。従来は2024
年が27億4400万バレル、25年が27億7300万バレルと増加が予想されてい
たものの、取り崩し予想に変更された。
時間外取引で4月限は65.29ドルまで下落した後に切り返すと、通常取引序盤に
かけては67.17ドルまで上げた。その後の上値は重く、マイナス転換する場面はあ
ったが、引けにかけてはプラス圏を維持した。
改質ガソリンとヒーティングオイルの期近は反発。原油相場に連動した。
今日の材料
・30日間停戦の米国案を受け入れる用意=ウクライナ政府
・米国と天然資源取引で近く合意する可能性=同上
・景気後退はまったく予想していない=トランプ米大統領
・ゼレンスキー大統領を再度ホワイトハウスに招きたい=同上
・西側当局者、プーチン大統領は最大限をあえて要求、譲歩の意思ないブルームバーグ
・米原油在庫の市場予想は前週比200万バレル増
・米石油協会(API)が引け後に発表した米週間石油在庫統計
・原油在庫は前週比424万7000バレル増
・ガソリン在庫は同456万バレル減
・留出油在庫は同42万1000バレル増
・オクラホマ州クッシングの原油在庫は前週比119万6000バレル減
MINKABU PRESS
みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。