●短期見通し穀物、大豆を中心に軟調地合=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、通商リスク、米作付け面積の増加見通しが上値を圧迫している。た
だし、旧穀需給は引き締まっているため450セント水準では下げ一服感が強く、急落
対応は求められない。現行価格水準での取引が続こう。一方、新穀は作付面積拡大から
の需給緩和見通しが強く、上値の重い展開になりやすい。通商リスクの織り込みが加速
すると、若干の下振れリスクを抱える。作付け期の天候リスク浮上には注意が必要。
 大豆は、米中通商問題が警戒されることが上値を圧迫し、1000セント割れでダウ
ントレンドに入っている。米中両国が関税の応酬を行っており、中国の米国産大豆調達
は急減が避けられない。中国の代替需要を確保することが難しい以上、米国内大豆需給
は緩和リスクが高まる。バイオディーゼル用需要環境は拡大しやすいが、通商リスクの
織り込みが最優先される。昨年12月安値のある950セント水準まで下値は切り下が
る。
(マーケットエッジ・小菅 努)

このニュースの著者

MINKABU PRESS

みんなの株式をはじめ、株探、みんかぶFX、みんなの仮想通貨など金融系メディアの 記事の執筆を行う編集部です。 投資に役立つニュースやコラム、投資初心者向けコン テンツなど幅広く提供しています。