金相場は相互関税発表直後の3200ドル台に対して、足元では3000ドルの節目 を割り込んでいる。ボラティリティ指数が45ポイントを上抜くパニック的な混乱状況 の中で、流動性確保を目的とした換金売りが優勢になっている。マーケットの各所でフ ァンドが巨額のマージンコール(追証拠金)を迫られており、流動性確保が最優先され ている。一方で、これはファンダメンタルズとはかい離した安値形成になる。昨年7〜 8月などにも同様の動きがみられたが、高値で買い遅れていた向きにとっては、改めて 買いポジションを構築する好機になる。ボラティリティが抑制され始めると、押し目買 いが誘われよう。マーケット環境の混乱で、向こう数ヵ月は金融機関の破綻といったシ ステミック・リスクへの警戒も求められる地合いになる。経済環境の不安定化に加え て、金融市場環境の不安定化がもたらすリスクに対しても、安全資産が求められる地合 が続く。 (マーケットエッジ・小菅 努)
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