●論点解説金、高ボラティリティでキャッシュ化の売り=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 金相場は相互関税発表直後の3200ドル台に対して、足元では3000ドルの節目
を割り込んでいる。ボラティリティ指数が45ポイントを上抜くパニック的な混乱状況
の中で、流動性確保を目的とした換金売りが優勢になっている。マーケットの各所でフ
ァンドが巨額のマージンコール(追証拠金)を迫られており、流動性確保が最優先され
ている。一方で、これはファンダメンタルズとはかい離した安値形成になる。昨年7〜
8月などにも同様の動きがみられたが、高値で買い遅れていた向きにとっては、改めて
買いポジションを構築する好機になる。ボラティリティが抑制され始めると、押し目買
いが誘われよう。マーケット環境の混乱で、向こう数ヵ月は金融機関の破綻といったシ
ステミック・リスクへの警戒も求められる地合いになる。経済環境の不安定化に加え
て、金融市場環境の不安定化がもたらすリスクに対しても、安全資産が求められる地合
が続く。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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