貴金属は、金が上昇して寄り付く見通し。金はドル建て現物相場の上昇を受けて買い 優勢となろう。銀は円高を受けて売り優勢となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプ ラチナが円高を受けて軟調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は19.49ドル高 の3346.32ドル、銀が変わらずの3254セント、プラチナが3.62ドル高の 969.62ドル、パラジウムは4.31ドル安の955.67ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=141.73/75円で、前営業日の 大引け時点から0.61円の円高。 先限の寄り付き目安は、金が1万5370円前後、銀は152.5円前後、プラチナ は4405円前後、パラジウムは4400円前後。 【金は米大統領のFRB議長解任検討が支援】 金は前週末の海外市場は、グッドフライデーで休場となった。 金は米大統領の連邦準備理事会(FRB)議長解任検討が支援要因になった。トラン プ米政権の高官は、トランプ大統領が任期途中の解任を検討していることを明らかにし た。米大統領は、原油価格や食料品価格が下がってきているとしてFRB議長に利下げ を要求している。フランスのロンバール経済・財務相は、米大統領がFRBパウエル議 長を解任したら、ドルの信認が損なわれ、米経済が不安定になると警告した。 イスラム組織ハマス幹部のハリル・ハイヤ氏は、パレスチナ自治区ガザでの戦争を終 結させ、イスラエル人の人質全員とイスラエルに収監されているパレスチナ人を交換す る包括的な取引をハマスは望んでいると述べ、暫定的な停戦に関するイスラエルの提案 を拒否した。イスラエルのネタニヤフ首相は、ハマスへの圧力を強化するよう軍に指示 したと表明した。一方、ウクライナとロシアの和平合意を巡り、米国が広範な合意の一 環として、ロシアによるウクライナ南部クリミアの支配を認める用意があると伝えられ た。 銀は前週末の海外市場は、グッドフライデーで休場となった。 【プラチナは関税交渉の行方を確認】 プラチナは前週末の海外市場では、グッドフライデーで休場となった。 プラチナは関税交渉の行方が焦点である。石破首相は、米国との関税交渉について、 日本が世界のモデルになることを目指すと説明、時間的な制約がある中でも一定の時間 をかけて議論し、双方にとって望ましい結果を得られるよう取り組むと語った。また中 国の謝鋒駐米大使は貿易戦争がエスカレートする中、両国の合意点を模索するよう米国 に呼びかける一方、中国は報復する用意があるとも警告した。 <今日の予定> ●豪州、欧州(イースター・マンデー)、南ア(家族の日) ・米景気先行指数 2025年3月(カンファレンスボード) MINKABU PRESS 東海林勇行
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