アジア株 上海株2週間半ぶり高値、米国離れで中国が恩恵受けるとの声 米中関係は一段と悪化

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
アジア株 上海株2週間半ぶり高値、米国離れで中国が恩恵受けるとの声 米中関係は一段と悪化

東京時間11:06現在
香港ハンセン指数   21269.07(-126.07 -0.59%)
中国上海総合指数  3298.04(+7.13 +0.23%)
台湾加権指数     19016.09(-90.11 -0.47%)
韓国総合株価指数  2490.44(+2.02 +0.08%)
豪ASX200指数    7814.50(-4.64 -0.06%)

アジア株はまちまち。米中対立激化懸念の一方で中国の支援策・株価安定策への期待が広がっている。また、世界で米国離れが加速しており、米株式市場から流出した資金が中国やインドなど他の国に移るとの見方も出ている。特に相次ぐ景気支援策と株価安定策を打ち出している中国株と、対米輸出依存度が低く米関税による打撃が比較的軽いインド株が人気のようだ。バンス米副大統領がインドを訪問しており、交渉進展期待で昨日のインド株は今年1月以来の高値をつけた。インド株式市場は12時半から始まる。

中国政府は、米国が関税を利用して他国に中国との経済貿易交流を制限するよう強制していると指摘。関税免除のために米国と貿易協定を結ぶ国には報復措置を取ると警告。トランプは貿易相手国に対し関税を利用して圧力をかけ中国の孤立化を狙っており、米中貿易を巡り他の国が巻き込まれている。

中国は米国依存低減を狙い東南アジア諸国連合(ASEAN)全体との関係強化を目指している。そんな中、米国はカンボジア、マレーシア、タイ、ベトナムの東南アジア4カ国からの太陽光発電に関税を設定した。

中国は3月に多くの米国製品の輸入を大幅に削減、一部はゼロにした。先週末に公表されたデータによると中国は液化天然ガス(LNG)と小麦の米国からの輸入が3月はゼロだった。LNGの輸入量は1月2月も大幅に削減しており第1四半期の輸入量は前年比で70%減少した。

イースター休暇明けの香港株は下落。美団やJDドットコム、バイドゥ、ネットイースなどハイテク関連が下落している。一方、医療品や自動車、公益関連は上昇。NY金価格が史上最高値をつけていることが材料視されおり、紫金鉱業集団など金鉱株も上昇している。

同じくイースター休暇明け豪州株は前営業日比変わらず。金融や生活必需品の一角が上昇。ノーザンスター・リソーシズやエボリューション・マイニングなど金鉱株は総じて上昇。

上海株は小幅続伸し今月3日以来の高値をつけている。

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