ポンド買い優勢、米英貿易協議合意と英中銀の票割れを受けて=ロンドン為替概況 ロンドン市場は、ポンド買いが優勢。東京午前に米英貿易協議の合意に関する報道が流れたことにくわえて、ロンドン時間には英中銀の票割れで5名25bp利下げ、2名据え置き、2名50bp利下げと3通りに分かれたことがポンド買い反応を広げている。ロンドン午前にトランプ大統領は、「英国との協定は完全かつ包括的だ」「長年にわたる両国の歴史と忠誠心を踏まえ、英国を最初の発表先とすることができ大変光栄だ」と自身のSNSで語った。ポンド相場は英中銀発表までは調整に上値を抑えられていたが、発表後に再び買いが強まっている。ポンドドルは1.33台割れから1.33台前半へ、ポンド円は191円台後半から再び193円手前水準まで買われた。対ユーロでも振幅後にポンド高に振れている。相場は全般的にはリスク選好的な円売りが優勢になっている。東京時間の米英貿易協議進展報道がその他各国との交渉を後押しするとの期待につながったようだ。ドル円は一時145円付近に高値を伸ばした。ユーロ円は163円台後半まで高値を伸ばした。ドル指数はドル円上昇の影響が強く上昇している。ユーロドルは1.13台前半から一時1.12台後半へと下押しされた。欧州株や米株先物は時間外取引は堅調に推移。米債利回りも上昇している。 ドル円は144円台後半での取引。東京午前に143.45近辺まで下押しされたが、その後は買い一色となっている。ロンドン朝方には144円台を回復。その後も買われ続けて一時145.00近辺まで高値を伸ばした。米英貿易協議合意がその他各国との交渉進展に弾みをつけるとの期待感が広がっているもよう。欧州株とともに米株先物も時間外取引で堅調に推移している。 ユーロドルは1.12台後半での取引。東京昼にかけて1.1336近辺まで買われたあとは、流れが反転。ロンドン朝方には1.1271近辺まで安値を広げた。その後は1.13付近までの間で売買が交錯している。ユーロ円は堅調。東京朝方の162.53近辺を安値に162円台後半で揉み合ったあと、ロンドン時間には買いが強まっている。高値を163.60近辺まで伸ばす場面があった。対ポンドでは足元でユーロ売りに傾いている。 ポンドドルは1.33台前半での取引。東京朝方から昼にかけては買いが優勢となり、1.32台後半から1.3356近辺まで高値を伸ばした。米英貿易協議の合意に関する報道が流れたことに反応した。しかし、その後は売りに押されてロンドン序盤には1.32台後半に押し戻された。英中銀は政策金利を予想通り引き下げたが、票割れで50bp利下げとともに据え置き票がみられ、ポンド買いに反応。1.3243近辺に安値を更新後に1.33台前半へと切り返した。ポンド円は堅調。東京午前の191.00近辺を安値に買われ、ロンドン時間には192.89近辺まで高値を伸ばしている。円安とポンド買いが買いを加速させた格好。ユーロポンドは英中銀発表後に0.8472から0.8523レンジで振幅も、足元ではポンド買いが優勢になっている。 minkabu PRESS編集部 松木秀明
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