●週間見通し穀物、改めて上値の重さを確認へ=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は穀物相場全体が底固く推移した。短期的な下げ過ぎ感が強くなっていたタイミ
ングで、産地の降雨報告で作付け作業の遅れが警戒されたことが、安値修正を促してい
る。作付け作業は順調に消化されているが、降水量の増加によって5月下旬の作付けペ
ースがやや鈍化するリスクが警戒されている。深刻な不作が警戒されている訳ではない
が、4月下旬から5月上旬にかけての軟調地合に対する修正高になった。
 今週は上値の重さを再確認していく展開になろう。26日に発表される作付け進捗率
の数値に注意が必要だが、5月中旬にかけて作付けが順調に進んだことで、不作のリス
クが本格化する環境にはない。天候要因で安値修正が進んだ局面では、戻り売り対応が
基本になる。このまま豊作環境が実現するのであれば、トウモロコシ需給の緩和は決定
的である。特に通商リスクを蒸し返すような動きがみらえると、下値不安が拡大する。
 予想レンジは、トウモロコシが445〜470セント、大豆が1040〜1080セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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