●週間見通し金、安全資産としての買い再開なるか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週は3200ドル水準で下値を固め、3360ドル台まで急伸する展開になった。
持高調整で大きく値を崩していたが、改めて安全資産としての買いが膨らんでいる。米
債務問題に対する警戒感が強まったこと、地政学環境の不安定化、更に週末を前にトラ
ンプ米大統領の関税政策に対する懸念も蒸し返されたことで、金相場が物色されてい
る。金上場投資信託(ETF)の投資残高は安定しなかったが、大量売却の動きには一
服感が見られた。
 今週は値固めから上昇を打診する局面になろう。持高調整の売りが一巡し、改めて下
値を固めつつある。このタイミングで、1)米債務問題の深刻化、2)経済活動の停
滞、3)地政学環境の不安定化、4)トランプ米大統領の関税政策などが、改めて金市
場に対する資金流入を促す可能性が高まっている。安定的な上昇再開のためには金ETF
買いの再開が求められるが、3400ドル台回復を打診する展開になろう。
 予想レンジは3250〜3450ドル。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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