貴金属は、金が反落して寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク安を受けて売り優勢 となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが円安を受けて堅調となろう。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は18.96ドル安 の3286.61ドル、銀が26セント安の3294セント、プラチナが0.68ドル 安の1079.35ドル、パラジウムは13.68ドル安の963.21ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=144.94/96円で、前営業日の 大引け時点から0.67円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万5420円前後、銀は156.5円前後、プラチナ は4730円前後、パラジウムは4700円前後。 【NY金はドル高が圧迫】 金はきのうの海外市場は、ドル高を受けて売り優勢となった。 金はドル高が圧迫要因になった。欧州連合(EU)のシェフチョビッチ欧州委員(貿 易・経済安全保障担当)は、ラトニック米商務長官およびグリア通商代表部(UST R)代表と29日に協議を行う予定だと述べた。関税を巡る楽観的な見方を受けてドル 高に振れた。また欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁が、二転三転するトランプ米 大統領の政策の混乱は、ユーロの国際的な役割を強化する「絶好の機会」と述べていた が、ドルの基軸通貨としての見方に変わりはなかった。 米連邦準備理事会(FRB)が公表した5月6〜7日の連邦公開市場委員会(FOM C)議事要旨で、今後数カ月でインフレと雇用悪化という「難しいトレードオフ」に直 面する可能性があると認識していたことが分かった。トランプ政権が提案した関税の引 き上げを受け、「ほぼ全ての参加者が、インフレが予想以上に持続するリスクがあると コメントした」という。 銀はきのうの海外市場は、ドル高金や軟調を受けて戻りを売られた。 【プラチナはドル高や金軟調が圧迫】 プラチナはきのうの海外市場では、ドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。 プラチナはドル高や金軟調を受けて戻りを売られた。米国と欧州連合(EU)の関税 協議を控えてドルが買い戻された。またドイツ自動車大手BMW、メルセデス・ベン ツ、フォルクスワーゲンが、米国への投資と輸出をてこに関税の緩和を図るべく、米国 側と協議していることが分かった。 <今日の予定> ●フランス、スイス(キリスト昇天祭) ・政策金利公表(南アフリカ準備銀行) ・米国内総生産 2025年1-3月期改定値(商務省) ・米新規失業保険申請件数(労働省) ・米中古住宅販売仮契約指数 2025年4月(全米不動産協会) MINKABU PRESS 東海林勇行
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