シカゴコーン市況=総じて続伸、米産地の天候懸念や小麦高で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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              始 値   高 値   安 値   帳入値    前日比
   2025/07    438.25      445.00      435.00      442.50      + 3.00
   2025/09    430.00      434.00      428.00      433.25      + 1.75
   2025/12    447.00      450.50      444.50      449.25      + 1.00
   単位:枚   推定出来高   前日出来高   前日取組高(前々日比)
   先物       484,410        512,974        1,653,257 (- 14,360)

注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所から
電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払っ
ていますが、最新データは相場表でご確認ください。推定出来高は米国中部時間午後4
時の数字です。
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*米気象庁発表の6−10日予報(6月12日−6月16日)
 コーンベルト西部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
 コーンベルト東部の気温は平年を上回る。雨量は平年を上回る。
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 コーンは総じて続伸。終値の前営業日比は1.25セント安〜3.00セント高。中
心限月の7月限は3.00セント高の442.50セント。
 米中西部産地で降雨が続く見通しとなっていることを受けて、農作業のペース鈍化に
対する警戒感が強まった。また、ロシアとウクライナの緊張高まりを受けて小麦が大幅
高となっていることも強気材料視された。

 7月限は438.25セントで取引を開始した後に440セントを上抜きながらも限
られたレンジ内で高下。アジアの時間帯終盤に値を落とし、欧州の時間帯のほとんどは
440セント以下での高下となり、この中で435セントの安値を付けた。米国の時間
帯を迎えると買い戻す動きが広がり一時は445セントの高値まで浮上。高値に何度か
顔合わせした後に値位置を落としたがプラス圏を維持して終えた。

*米国産地の天気概況は以下の通り(米農務省の農業天気ハイライトを要約)。
 コーンベルトでは。概ね曇天が広がり、多湿となっているほか降雨が発生し農作業が
限られている。6月1日時点では作付された穀物はまだ順調に生育している。
 今後は中部および東部に訪れた低気圧は次第に東に移動していく見込み。プレーンズ
南部からアパラチア山脈南部にかけての今後5日間の雨量は25〜100ミリとなるも
よう。また6月7〜9日にかけて五大湖周辺地域でも25ミリ程度の雨量を伴う雨が見
込まれる。
 6〜10日間予報に関しては、6月11〜15日にかけて全体的に雨量及び気温は
平年並〜平年を上回るだろう。

 シカゴ小麦は大幅続伸。ロシアとウクライナの緊張が高まるなか、小麦の主要供給国
である両国からの供給不安が高まり買い優勢となった。米産地では地域によって乾燥と
雨量過多が懸念されていることも強気材料となった。7月限は555.75セントまで
上昇し、一時5月21日以来の高値に達し、高値圏を維持して取引を終えた。
 期近の主要限月7月限は前日比9.25セント高の554.75セント。
*米小麦産地の天気概況は以下の通り(米農務省の天気概況及び予報を要約)。

 プレーンズでは、南部で雷雨及び局地的な強風および雹が5日に続いて6日も発生。
またオクラホマ州北部およびカンザス州南部を中心に鉄砲水が発生。一方、プレーンズ
北部では気温が低下するなか概ね降雨は発生しておらず、さらなる降雨が望ましい状況
となっている。
 南部では大西洋沿岸南部の降雨は止んだものの、雷がアーカンソー州で発生。また、
南央部では雨が降り始めているが、これはこれまでと天気のパターンが変化し、今後は
すでに土壌水分が過剰となっている地域を含んだアパラチア山脈西部でまとまった雨量
を伴う降雨が発生する見通しとなっている。
今日の材料
・コーンベルトでは概ね曇天が広がり、多湿となっているほか降雨が発生。
・プレーンズ南部からアパラチア山脈南部にかけての今後5日間の雨量は25〜
 100ミリとなるもよう。
・6月7〜9日にかけて五大湖周辺地域でも25ミリ程度の雨量を伴う雨。

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