海外サマリー(16日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,417.3  - 35.5  シカゴ大豆  2025/ 7 1,069.75    0.00
NY銀     2025/ 7 3,644.8  +  9.3  シカゴコーン 2025/ 7   434.75   -9.75
NYプラ    2025/ 7 1,253.2  + 41.3  NY原油   2025/ 7    71.77   -1.21
NYパラ    2025/ 9 1,037.80 - 8.50  ドル・円               144.74   +0.70
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は144円台後半まで上昇
 NY為替市場、ドルは下に往って来いの展開が見られ、ドル円は序盤に一時143円
台に下落したものの、終盤にかけて145円付近まで買い戻される展開。中東情勢につ
いては、イランが停戦を促しているとの報道もあり、先週の警戒感は一服。
 円については、先週金曜日に米商品先物協会(CFTC)が発表したIMM投機筋の
建玉報告によると、円ロングは減少していたが、それでもなお記録的な水準にある。今
週はFOMCが控えているほか、明日は日銀決定会合の結果発表も予定されており、ド
ル円は下値でのショートカバーも活発に出るようだ。
 その日銀会合だが、金利は据え置きが確実視されており、焦点は来年4月以降の国債
購入の減額ペースとなっている。
 水曜日に結果発表のFOMCについてストラテジストは、FRBは夏場まで金利を据
え置き、関税と地政学リスクの影響を見極める可能性が高いとの見方を示している。パ
ウエル議長は関税と中東紛争の両方から生じるリスクに警戒的な姿勢を維持する可能性
が高いという。
 FRBは関税が経済に下振れリスクをもたらすと見ているが、そうした弱さはデータ
にはまだ表れておらず、インフレも落ち着いていると述べている。同ストラテジスト
は、成長とインフレの基調が緩やかになるとの基本シナリオに基づき、最終的には利下
げに移行すると予想。今年終盤に1回、あるいは2回の利下げを予想しているという。
◎NY貴金属=金が反落、リスク選好で利食い売り
 ニューヨーク金は反落、銀は続伸。
 金8月限は反落。時間外取引では、イスラエルとイランの戦闘激化を受けて買い優勢
で始まったが、株高などを受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、利食い売りが
出た。日中取引では、リスク選好の動きを受けて軟調となった。
 銀7月限は株高などが支援要因になったが、金軟調を上げ一服となった。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反発、パラジウムは続落。
 プラチナ7月限は反発。時間外取引では、金堅調につれ高となったが、リスク回避の
動きが警戒されるなか、戻りは売られた。ただ株高を受けて押し目は買われた。欧州時
間に入ると、買い戻されて堅調となった。日中取引では、リスク選好の動きが支援要因
となったが、金軟調を受けて上げ一服となった。
 パラジウム9月限は、リスク選好の動きを受けて買い戻されたが、他の貴金属の軟調
を受けて戻りを売られた。
◎LME=アルミ・銅は世界的な株高を受けて反発、ニッケルは続落
 アルミ3カ月物は小反発。小幅安となる2497.50ドルで取引を開始。2483
ドルまで下落したが、アジア株高や銅の堅調が手がかりとなって地合いを引き締め、
2514.50ドルまで浮上。銅の高止まりに支えられて2500ドルを下値支持線と
する底堅い足取りとなった。欧州株や米株の堅調が買い支援要因となるなか2521.
50ドルまで浮上した後に上げ幅を縮小したが、小高く引けを迎えた。
 銅3カ月物は反発。9636ドルで小安く取引を開始した後は、アジア株高を受けて
値位置を切り上げ9700ドル台に到達。9710ドルに達したところで転売が見られ
たが、米国の時間帯を迎える頃に再び地合いを引き締めて、9711.50ドルまで上
昇。その後も米株高が手掛かりとなって堅調地合いを維持し、一時9719.50ドル
の高値に達した。その後、転売を受けて上げ幅を縮小しながらも9700ドル台を維持
して終えた。
◎NY原油=反落、イランが停戦を提案との報道で
 ニューヨーク原油の期近は反落。
 イランの核開発施設や軍事施設だけでなく、南部にある世界最大級のサウスパースガ
ス田やテヘラン近郊の燃料備蓄施設で被害が発生するなど、イスラエルがエネルギー関
連施設に攻撃を拡大したものの、イラン産原油の供給に今のところ障害は発生しておら
ず、引き続き正常に行われていることが重しとなった。米ウォール・ストリート・ジャ
ーナル(WSJ)が、イランは敵対的な行動の終結を求め、米国との核開発協議の再開
を望んでいると伝えたことも圧迫要因。米国がイラン攻撃に参加しない限り、再び交渉
のテーブルにつくことに前向きであるという。
 ただ、イスラエルのネタニヤフ首相は、イランの核とミサイルの脅威を排除すること
が目標であると述べ、攻撃を継続する構え。
 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。
◎シカゴ大豆・コーン=大豆は当限以外が続伸、コーンは米豊作観測で大幅反落
 大豆は当限以外が続伸。
 前週末に続き米環境保護局(EPA)によるバイオ燃料混合義務量の大幅増計画を受
けた大豆需要増加観測が強気材料視された。全米油糧種子加工業協会(NOPA)の5
月の大豆圧砕高は事前予想平均1億9352万Buには達しなかったものの、前月を上
回る1億9283万Buだったことも好感されて堅調となった。
 コーンは大幅反落。
 米産地で14〜15日にかけて降雨になったのに加え、今週も降雨が見込まれている
ことで豊作観測が強まったことが弱材料となり売り優勢で運ばれた。米農務省(USD
A)発表の週間輸出検証高は前週を下回りながらも160万トン台で強気な内容なが
ら、市場の反応は限られた。
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