●週間見通し穀物、産地好天だと上値重い=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 前週はトウモロコシ相場がじり安で年初来安値圏、大豆がじり高で年初来高値圏での
取引になった。トウモロコシ相場は、豊作見通しの織り込みが優勢だった。小麦相場の
急伸につれ高する場面も見られたが、戻りは売られている。豊作による需給緩和見通し
が強かった。大豆は、大豆油相場の急伸につれ高した。米バイオ燃料政策が大豆油需要
を押し上げるとの見方が織り込まれている。大豆も生産環境は良好だったが、大豆油相
場と連動した値動きになった。
 今週は上値の重い展開になりやすい。産地では徐々に気温が上昇しているが、降水量
は安定している。特に天候リスクを織り込む必要性が見当たらない状況にある。乾燥へ
の警戒感が強まるまでは、戻り売り優勢の展開になろう。小麦相場と大豆油相場の反発
が一巡すると、上値の重さが警戒されやすくなる。天候リスクの浮上、もしくは原油相
場の急騰の場合には、買いが膨らむリスクがある。
 予想レンジは、トウモロコシが415〜440セント、大豆が1050〜1075セ
ント。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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