LME市況=全面高、米とベトナムの通商協議の合意を受け買い優勢

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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           現物        3カ月物
    アルミ        2,617.03  +   19.29     2,620.00  +   21.50
    アルミ合金      2,509.00       0.00     2,509.00       0.00
     銅        10,109.20  +   58.90    10,013.00  +   79.00
    ニッケル      15,116.30  +  104.35    15,302.00  +   96.00
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 アルミ3カ月物は続伸。2602ドルで小高く取引を開始した後に2610.50ド
ルの高値を付けたうえ、アジアの時間帯は概ね2605ドルを支持線とする高もみあい
が続いた。欧州の時間帯に急激に値を落としたものの、米国の時間帯を迎えると引けに
かけて上値を探る動きに転換。米国とベトナムとの間で貿易協議が取りまとめられた、
と発表されたことで米国と他の国々との貿易協議期待が高まったことが背景となった。
引け間際に6月23日以来の高値2624.50ドルの高値を付け、この日の高値に近
い水準を維持して引けた。
 銅3カ月物は続伸。9950ドルで確りで取引を開始。前日に続いて米国と他国との
間の貿易協議の進展が期待されるなか浮上し、9971ドルの高値まで値を伸ばした
が、アジア株の軟調に追随安となって9913ドルの安値まで値を落とした。欧州の時
間帯に買い戻す動きが広がりながらも9970ドルを抵抗線とする場面となった。その
後、米政権がベトナムとの貿易協議を取りまとめたと発表したことを受け、米国と他国
との通商協議に対する期待感が強まり引けにかけて値位置を切り上げ、引け間際に1万
0020.50ドルの高値を付け、前日に続き、3月26日以来の高値を更新した。終
盤も堅調に推移し、1万ドル台を維持して終えた。
 ニッケル3カ月物は大幅反発。1万5195ドルで軟調で取引を開始。浮上しながら
も、しばらくは1万5270ドルが抵抗線となっていたが、終盤に他非鉄貴金属の上昇
を映した買いが見られ、6月11日以来の高値となる1万5345ドルまで浮上した
後、この日の高値圏を維持して終了。
今日の材料
・2日のアジア太平洋株式市場はまちまち。
・中国上海総合指数は小反落、2.96ポイント安の3454.79ポイント。
・欧州株はまちまち。英FTは小幅安。独DAX、仏CACは買い優勢となり、堅調。
・6月の米ADP雇用者数
 結果 -3.3万人
 予想 9.2万人 前回 2.9万人(3.7万人から修正)(前月比)
・米国はベトナムと貿易協議を取りまとめたと発表。ベトナムは対米輸出に対し20%
 の関税、他国経由の輸出(トランシップメント)には40%の課徴金を課す一方、米
 国から輸入品に対するすべての関税を撤廃する。
・ドルは下値堅く推移。ドル円は1ドル=143.20円台で下げ渋り、143.60円台でニュ
 ーヨーク時間の大方の取引を終了。ユーロドルは2日ぶりの安値となる、1ユーロ=
 1.1744ドルまで反落し、1日までの上昇に対する修正安場面。
・米国株はニューヨークダウが小反落。ナスダック指数は190.24ポイント高(0.94%)
 高となり、反発。
・ニューヨーク貴金属は上昇。ニューヨーク原油は大幅高。
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