ドル売り優勢も値動き落ち着く、きょうは米PPI待ち ドル円148円台後半=ロンドン為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
ドル売り優勢も値動き落ち着く、きょうは米PPI待ち ドル円148円台後半=ロンドン為替概況

 ロンドン市場は、ドル売りが優勢も次第に値動きは落ち着いてきている。ドル売りは前日の米CPI後のドル高に対する調整と動きとみられる。ドル円は東京午後に149円台前半に高値を伸ばしたあとは、上値を抑えられている。ロンドン序盤には148.60付近へと下押しされている。その後も148円台後半での推移。ユーロドルは東京市場からロンドン朝方にかけて買われ、1.19台前半に上昇。しかし、ロンドン時間に入ると上値を抑えられている。ポンドドルは英消費者物価指数の上振れに反応し1.34台乗せへと買われた。その後は1.33台後半に押し戻される場面があったが、再び1.34台乗せへと上昇している。米10年債利回りは4.49%付近から4.47%付近で上下動も、足元では再び低下している。いずれも前日NY終値からはややドル安水準での推移で、このあとの米PPI待ちとなっている。ユーロ円は172円台後半、ポンド円は199円台前半と、東京市場での上昇は一服している。

 ドル円は148円台後半での取引。東京午後に149.18近辺まで高値を伸ばし、約3カ月ぶりのドル高・円安水準となった。その後は上値を抑えられており、ロンドン序盤には148.62近辺まで反落した。ロンドン時間には下げ渋りの動きがみられたが、足元では再び上値が重くなっている。欧州株は小幅上昇、米債利回りは小幅低下。米PPI待ちとなっている。

 ユーロドルは1.16台前半での取引。東京朝方の1.1599近辺を安値に買われ、東京午後には1.1629近辺まで高値を伸ばした。しかし、その後は上値を抑えられてロンドン市場では1.16台前半で推移している。ユーロ円は東京市場から上に往って来い。172.62から173.24までのレンジで上下動しており、足元では前日NY終値付近に押し戻されている。対ポンドではポンド買いが入ったあと、ユーロ買いに転じたが、その動きも一服している。ナーゲル独連銀総裁は、米関税がもたらす不確実性に対処するには「安定した手」が必要と述べた。マクグラス欧州委員は、米EUが8月1日以前に貿易で合意可能と確信しているとした。

 ポンドドルは1.34付近での取引。東京朝方の1.3382近辺を安値にロンドン朝方には1.3417近辺まで買われた。6月英CPIが前年比+3.6%と事前予想および前回の+3.4%から上振れたことが買いを誘った。しかし、その後は買いが一服して売買が交錯している。エネルギーや食品などの価格上昇が背景にあり、消費を冷やすことが警戒されているようだ。ポンド円は東京午後に199.74近辺まで買われたあとは、上値を抑えられてロンドン序盤に199.08近辺まで反落した。ユーロポンドは0.8663から0.8682のレンジで振幅。英CPIを受けたポンド買いは一時的にとどまっている。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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