海外サマリー(23日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/ 8 3,397.6   -46.1  シカゴ大豆  2025/11 1,022.75  - 2.75
NY銀     2025/ 9 3,950.3   - 5.2  シカゴコーン 2025/12   417.50  - 0.50
NYプラ    2025/10 1,453.8   -28.2  NY原油   2025/ 9    65.25  - 0.06
NYパラ    2025/ 9 1,326.90  +2.50  ドル・円               146.46  - 0.18
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。
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◎NY外為=ドル円は一時146円台前半まで下落
 NY為替市場、ドル円は後半に下げ渋ったが序盤は売りが先行し、146.10円付
近まで下落する場面が見られた。
 ドルは主要通貨に対してまちまちな動きを見せる一方、円は日米の合意と、本人は否
定はしているものの、石破首相の進退に関する憶測が高まっており、市場も神経質な展
開が見られていた。
 円安シナリオも根強くある。主要国の中で、米国との交渉で最初に合意に漕ぎ着けた
のが日本だったが、それでもモデルは円に対して弱気のままだとの指摘が出ていた。円
への逆風となっているのは、実質金利が極めてマイナスである点と、巨額の財政赤字、
そして低迷する経済に加えて悪化する人口動態といった構造的な要因だという。
 今回の日米の合意は、こうした問題を解決するものではない。むしろ米国が高関税を
固定し、自国に新たな資本を投じることを約束させている点で、問題を多少なりとも悪
化させる可能性さえあるという。
 また、政局が流動化しているが、アナリストからは次期首相が高市氏ならば円安シナ
リオの可能性があるとの指摘も出ていた。高市氏は積極財政派で、財政拡大が予想され
るほか、日銀に利上げを遅らせるよう圧力かけるのではないかという思惑から、円安に
繋がる可能性があるという。
◎NY貴金属=金が反落、利食い売りが圧迫
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金8月限は反落。時間外取引では、日米の関税合意を受けて上昇する場面も見られた
が、ドル安一服を受けて上げ一服となった。欧州時間に入ると、もみ合いとなった。日
中取引では、米国と欧州連合(EU)の関税交渉に関心が移るなか、利食い売りが出て
軟調となった。
 銀9月限はドル安を受けて買い優勢となったが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが続落、パラジウムは続伸。
 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、日米の関税合意を受けて押し目を買われ
た。欧州時間に入ると、利食い売りが出て軟調となった。日中取引では、ドル安を受け
て押し目を買われたが、金軟調を受けて戻りを売られた。
 パラジウム9月限は欧州時間に戻りを売られたが、日中取引ではドル安を受けて買い
戻し主導で上昇した。
◎LME=アルミは小反落、銅・ニッケルは米欧関税合意期待で小幅続伸
 アルミ3カ月物は小反落。2648.50ドルで取引を開始した直後に2659ドル
の高値に達したが、早々に売り直されてマイナスサイドに転じた。アジア株は総じて上
昇となったものの今月17日から22日にかけての続伸後でチャート面から転売が出て
2632.50ドルの安値を記録。前日安値に近付いたうえ、銅や米株高の堅調が買い
支援要因となったため下げ幅を縮小したが、プラスサイドまで浮上することなく引けを
迎えた。
 銅3カ月物は小幅続伸。9925ドルで小高く取引を開始。その後、アジア時間に値
を落とし9864ドルの安値を付ける場面も見られた。しかし日米間での関税交渉が合
意に達したことが好感されるなか欧州の時間帯には浮上し、7月4日以来の高値となる
9947ドルを記録。高値を離れた後も米国と欧州連合(EU)の関税率合意期待を受
けた米株高を手掛かりにした買いに支えられた。後半から終盤は9915ドルを下値支
持線とする高もちあいとなり、小高く取引を終えた。

◎NY原油=小幅続落、EUと米国の通商合意を期待も警戒感根強い
 ニューヨーク原油の当限は小幅続落。
 来週の関税発動期日を控えて、日本と米国が合意に至ったほか、米国と欧州連合(E
U)も合意に向けて前進していると伝わったことが相場を支えた反面、米国の関税政策
による景気悪化懸念が根強いことが上値を抑えた。報道によるとEUは一律15%関税
を受け入れる用意があるが、トランプ米大統領がこれを受け入れるのか不明であるほ
か、航空関連や一部の医療機器、後発医薬品、いくつかの蒸留酒などが一律関税から除
外される可能性がある。米エネルギー情報局(EIA)が発表した週報で、製油所稼働
率が95.5%まで上昇し、今年の最高水準を更新したことも支援要因。
 改質ガソリンの期近は反発。ヒーティングオイルの当限は小幅続落。原油相場の売り
買いが交錯し、製品の足並みは揃わず。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて続落、予想より穏やかな米産地の熱波受け
 大豆は期近〜期中が続落、他は続伸。
 米産地は気温の上昇が見られるものの、最高気温は32℃程度で当初懸念されていた
ほどの熱波ではないことが弱材料となった。バイオ燃料混合義務の引き上げを受けて食
物油生産用需要増加が期待されることで、期中以降は堅調。
 コーンは総じて続落。
 米産地では気温の上昇が見られるも最高気温が概ね32℃にとどまっていることが弱
材料となった。世界的な価格の下落を受けて小麦が軟調となったことも売りを呼ぶ要因
になった。

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