[本日の見通し]石油=下げ幅を縮小、米国の本気度は未だに不明

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 日中取引開始後、原油の2025年12月限は軟調。ただ、夜間取引の下げ幅をやや
縮小している。

 来月にかけての焦点は、ロシア産石油の輸入国に米国が100%関税を本当に課すの
かどうかである。ロシアの原油と石油製品の輸出量は日量700万バレル規模で、主な
買い手は中国とインドであるが、米国が警告しているなかでも、割安なロシア産石油を
放棄する動きは見られない。米国が設定した50日の猶予期間が終了した直後に
100%の関税が発動するのか不明であり、米国の動きをうかがう時間帯が続いてい
る。
 米国が意図するようにロシア産石油が市場から締め出されるなら供給不足は避けられ
ないが、原油高を容認してまで米国はロシアに対する締付けを強化するのか、本気度が
よくわからない。はったり混じりで金融市場をかき乱すトランプ米大統領であるからこ
そ、さらに判断に迷う。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.15ドル高の65.31ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは65.05ドルから65.35ドル。
 原油12月限の予想レンジは6万0100円から6万1100円、ガソリン先限は
7万7500円から7万8500円、灯油先限は8万0500円から8万1500円。
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