[今日の視点]石油=上昇へ、米国はロシアに対する猶予期間を短縮

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 国内市場は上昇へ。2025年12月限で1200〜1600円高程度を想定する。
米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意したことや、トランプ米大統領がロシアに対
するウクライナ停戦までの猶予期間を短縮したことが買い手がかり。ロシア産石油の輸
入国に対する関税が警戒されている。円相場は1ドル=148円半ばで円安・ドル高推
移。
 ウクライナ停戦に応じないロシアに対して、米国は関税を利用してロシアの歳入の柱
である石油収入を途絶させると警告しているが、ロシアはこの警告を無視している。ロ
シア産の石油を輸入する中国やインドが関税を警戒して輸入国を変える動きも見られ
ず、誰からも注目されていないトランプ米大統領は気分を害したようだ。週明けの原油
相場はトランプ米大統領の発言にやや反応したものの、ロシアが輸出する日量700万
バレルの石油が行き場を失うようなら、この程度の値動きでは済まないため、原油市場
も含めて様々な方面から引き続きほぼ無視されていると言える。
 昨日から米国と中国は閣僚級の貿易交渉を実施しているが、米国はロシアの原油を購
入する中国に100%の関税を課すと警告しているのだろうか。市場参加者はいつもの
はったりであるとみなしている可能性が高い。米国が本気であると判断されるなら、原
油相場は急伸しているはずである。
 時間外取引でニューヨーク原油9月限は前日比0.30ドル高の67.01ドルで取
引されている。本日これまでのレンジは66.99〜67.09ドル。
<今日の予定>
◆ 日本 ◆
【発会】--:-- 小豆 2026年1月限(大阪取引所)
◆ イギリス ◆
【経済】17:30 マネーサプライ 2025年6月(BOE)
◆ アメリカ ◆
【経済】21:30 卸売在庫 2025年6月速報値(商務省)
【経済】22:00 住宅価格指数 2025年5月(連邦住宅金融局)
【経済】22:00 ケース・シラー住宅価格指数 2025年5月(S&P)
【経済】23:00 消費者信頼感指数 2025年7月(カンファレンスボード)
【経済】--:-- 連邦公開市場委員会(FRB)
【工業】7/30 05:30 週間石油統計(API)
【納会】--:-- 金 2025年7月限(COMEX)
【納会】--:-- 銀 2025年7月限(COMEX)
【納会】--:-- 銅 2025年7月限(COMEX)
【納会】--:-- プラチナ 2025年7月限(NYMEX)
【納会】--:-- パラジウム 2025年7月限(NYMEX)
【納会】--:-- 天然ガス 2025年8月限(NYMEX)
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