円高優勢、クロス円は午後に安値を更新=東京為替概況

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
円高優勢、クロス円は午後に安値を更新=東京為替概況
   
 朝から円買いが優勢。きっかけは朝に報じられたカムチャッカ沖でのM8.8の地震。1960年以降の観測史上第6位の大きさとなる大地震で、日本でも津波警報が発令される中、リスク警戒の動きが広がった。ドル円は朝の148円50銭前後での推移から、昼にかけて147円85銭まで売りが出た。午後に入っても上値が重い展開。148円10銭台までの買い戻しに留まると、その後147円90銭前後を付けるなど、上値の重い展開が続いた。今晩の米第2四半期GDPや米FOMCなどを前に、調整ムードが継続した。
  
 リスク警戒の円買いドル買いでユーロドルなどがやや重くなったこともあり、クロス円は午後に安値を更新。ユーロ円は朝の171円50銭を挟んでの推移から昼頃に171円00銭台まで下げると、午後に入って171円を割り込み170円90銭を付けている。ポンド円は朝に198円35銭を付けた後、午後の円買いに197円45銭と90銭の下げ。
  
 ユーロドルは午前中にドル円の下げもあって1.1550前後から1.1570台を付ける動きも、上昇が続かず午後に1.1540台を付ける展開。
  
 午前の豪消費者物価指数は第2四半期、6月ともに前年比が予想・前回を下回る弱い伸びとなった。重視される四半期のトリム平均と加重平均はともに市場予想通りとなったが、前期から伸びが鈍化している。この結果、次回の豪中銀金融政策会合での利下げ期待が強まり豪ドル売りとなった。豪ドルドルは朝の0.6510前後からいったんのドル安に0.6529を付けていたが、豪CPIを受けて0.6503まで下げた。その後少し戻して朝の水準前後でもみ合い。豪ドル円は96円70銭を挟んでの推移から、豪CPI後に96円30銭まで売りが出た。その後96円50銭台を回復の場面も、午後の円高で96円29銭とわずかながら朝の水準を割り込んだ。
  
MINKABUPRESS 山岡

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