NYプラチナ市況=続落、ドル高や株安が圧迫

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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            始 値   高 値   安 値   帳入値   前日比
 プラチナ   (25/10)  1316.6     1349.0      1291.0      1299.1    - 75.8
         (26/ 1)  1333.0    1354.1      1298.2      1304.7    - 74.4
 パラジウム  (25/ 9)  1244.50    1264.50     1197.00     1206.30   - 59.10
         (25/12)  1251.00    1268.00     1211.00     1218.50   - 58.50
           推定出来高  前日出来高  前日取組高    (前々日比)
 プラチナ          43,027         57,695        85,500       (-  2,678)
 パラジウム          6,949          8,464        20,058       (-    359)
 注:4本値および出来高・取組高は、相場表と異なる場合があります。当該取引所か
ら電子取引を含む相場データの訂正が頻出しています。市況送信の際は細心の注意を払
っていますが、最新データは相場表でご確認ください。
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・NY為替   円    ユーロ  ・NYダウ          44,130.98  - 330.30
     前日  149.51/53   1.1402/04   ・ナスダック         21,122.45  -   7.22
     本日  150.76/78   1.1414/16   ・10年米国債利回り      4.36  -   0.02
・NY原油  (25/ 9)   69.26 - 0.74  ・SPDR保有金残高    955.37  -   0.86
注:SPDRの保有金残高は前日発表の数値。本日付けはニューヨーク時間の午後6時(日
本時間の翌日の午前8時)に更新予定。
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 プラチナ系貴金属(PGM)は続落。前日比はプラチナが75.8〜70.8ドル
安、中心限月の10月限が75.8ドル安、パラジウムは67.10〜58.50ドル
安、中心限月の9月限は59.10ドル安。
 プラチナ10月限は続落。時間外取引では、米連邦準備理事会(FRB)の早期利下
げ観測後退を受けて安寄りしたのち、ドル高一服を受けて下げ一服となった。欧州時間
に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。日中取引では、序盤の買いが一巡すると、
ドル高や株安を受けて売り優勢となった。
 パラジウム9月限は下げ一服となったが、ドル高や株安を受けて戻りを売られた。
 プラチナ10月限は時間外取引を1302.3〜1349.0ドルのレンジで推移
し、前日比55.9ドル安の1319.0ドルとなった。10月限は高寄りしたのち、
米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測後退を受けて安寄りしたのち、ドル高一
服を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル高を受けて戻りを売られた。
 日中取引では、買い戻されて1323.1ドルまで上昇した。その後は、ドル高や株
安を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込むと、テクニカル要因の売り
が出て1291.0ドルまで下落した。
 6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.4%
から加速した。インフレの伸び加速が織り込まれていたことで序盤に買いが入ったが、
米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げが見送られるとの見方も強く、戻りは売られ
た。
 パラジウム9月限は、時間外取引を1215.00〜1264.50ドルのレンジで
推移し、前日比28.90ドル安の1236.50ドルとなった。9月限は安寄りした
のち、他の貴金属の堅調を受けて下げ一服となった。欧州時間に入ると、ドル高を受け
て戻りを売られた。
 日中取引では、ドル高や株安を受けて売り優勢となった。時間外取引の安値を割り込
むと、1197.00ドルまで下落した。
 30日のナイメックス指定倉庫在庫は、プラチナが前日比1万3149オンス増の
53万0848オンス、パラジウムは7670オンス増の7万7287オンス。
今日の材料
・6月のユーロ圏の失業率は6.2%と、過去最低水準を維持した。世界的な貿易戦争
にもかかわらず、ユーロ圏経済が底堅いことが改めて浮き彫りとなった。
・7月の独消費者物価指数(CPI)速報値は、欧州連合(EU)基準(HICP)で
前年比1.8%上昇し、前月の2.0%から伸びが鈍化した。市場予想1.9%上昇を
下回り、物価圧力の一段緩和を示した。
・6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比2.6%上昇し、前月の2.4%
から加速した。トランプ米政権が掲げる関税措置で一部の輸入品価格が押し上げられて
いることが背景。物価圧力が下半期に高まり、米連邦準備理事会(FRB)は少なくと
も10月まで利下げを再開しないとの見方が裏付けられた。
・米新規失業保険申請件数は1000件増加し、21万8000件となった。失業者が
新たな職を得るのに時間がかかっているものの、労働市場が安定していることを示唆し
ている。市場予想は22万4000件だった。
・第2四半期の米雇用コスト指数(ECI)は前期比0.9%上昇し、前四半期と同じ
伸びとなった。労働市場の緩和にもかかわらず賃金上昇が加速したことで、予想を若干
上回り上昇した。市場予想は0.8%上昇だった。
・米国務省は、パレスチナ自治政府の高官とパレスチナ解放機構(PLO)のメンバー
への制裁を発動した。
・トランプ米大統領は、メキシコとの現行の貿易協定を90日間延長し、その間、新た
な協定の締結を目指して協議を続けることで、メキシコのシェインバウム大統領と合意
したと発表した。
・トランプ米大統領は8月8日までにロシア・ウクライナ戦争を終結させる合意を望ん
でいると明確に示した。
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