金・銀午前=金が上昇、円安が支援

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【場況】
 金が上昇。円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現物相場の軟調に
上値を抑えられた。銀は夜間取引で2〜4月限が変わらずとなった。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が108〜139円高、金ミニが
103.5〜166.0円高、ゴールドスポットが435円高、銀が変わらず。
 午前11時2分現在の出来高は、金が1万6097枚、金ミニが7465枚、ゴール
ドスポットが940枚、銀が3枚。
【NY金はドル高で戻りを売られる】
 金はドル高が圧迫要因になった。6月の米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比
2.6%上昇し、前月の2.4%から加速した。インフレの伸び加速が織り込まれてい
たが、米連邦準備理事会(FRB)の9月利下げが見送られるとの見方も強く、戻りは
売られた。米新規失業保険申請件数は1000件増加し、21万8000件となった。
失業者が新たな職を得るのに時間がかかっているものの、労働市場が安定していること
を示唆している。市場予想は22万4000件だった。
 インドは、トランプ米大統領が表明した厳しい関税措置を受け、米国側の不満に配慮
する形で、米国製品の輸入拡大を含む複数の選択肢を検討している。インドは即時の報
復措置は見送る方針という。米大統領は、メキシコとの現行の貿易協定を90日間延長
し、その間、新たな協定の締結を目指して協議を続けることで、メキシコのシェインバ
ウム大統領と合意したと発表した。また米大統領は8月8日までにロシア・ウクライナ
戦争を終結させる合意を望んでいると明確に示した。
 トランプ米大統領が新たな関税率を課す大統領令に署名したことを発表した。数十カ
国・地域からの輸入品に10〜41%の相互関税を課す。各国の反応を確認したい。
 金先限は夜間取引で1万6138円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇や円安が
支援要因になった。円相場は1ドル=150円台後半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、軟調。きのうの海外市場では、ドル高一服を受けて買い戻
されたが、米個人消費支出(PCE)の伸び加速などを受けて上げ一服となった。アジ
ア市場では、朝方の3291.59ドルから、押し目を買われる場面も見られたが、ド
ル高を受けて売り優勢となった。
 午前11時現在、金が3281.91ドル、銀は3645セントで推移。前営業日の
大引け時点は金が3300.49ドル、銀が3716セント。

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