●短期見通し穀物、徐々に下値固めるか=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 トウモロコシは、産地の豊作環境が上値を圧迫する展開が続くも、400セント水準
で底入れを打診しよう。米農務省(USDA)8月需給報告に続いて、クロップツアー
でも豊作環境が確認されているが、400セント割れからの値崩れは回避されている。
ネガティブ材料の出尽くし感が強い。また、輸出環境が良好なため、これ以上の大きな
値下がりは求められていない。安値圏で下値を固めつつ、下げ一服感から持高調整が進
むと400セント台中盤が打診される見通し。
 大豆は、産地天候は安定しており、天候リスク織り込みの必要性は乏しい状態が続い
ている。このまま収穫期に向かうと、豊作見通しに上値を抑えられよう。クロップツア
ーでも豊作環境が確認されている。既に豊作の織り込みが進んだことで急落リスクは後
退するが、1000セントを挟んでの攻防が続く見通し。流れを変えるには、中国の米
国産大豆購入再開が求められる。中国の米国産大豆調達がみられると、地合の改善が進
む余地が浮上する。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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