金・銀午前=金が反発、現物高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が反発。ドル建て現物相場の上昇と円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、
ドル建て現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は先限が小幅安、4月限が上昇し
た。
 午前11時5分現在の前営業日比は、金標準が52〜121円高、金ミニが73.0
〜134.5円高、ゴールドスポットが434円高、銀が0.1円安〜0.3円高。
 午前11時5分現在の出来高は、金が1万9623枚、金ミニが7135枚、ゴール
ドスポットが747枚、銀が2枚。
【NY金はドル高で戻りを売られる】
 金はドル高が圧迫要因になった。米新規失業保険申請件数は3万3000件減の23
万1000件となった。市場予想は24万件だった。エコノミストらは申請件数の減少
を経済の耐性の表れと評価した。9月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は
23.2と前月のマイナス0.3から上昇した。市場予想は1.8。ただCMEのフェ
ドウォッチで、米連邦準備理事会(FRB)の年2回の利下げ見通しに変わりはなかっ
た。
 トランプ米大統領は、ロシア・ウクライナ戦争の解決は想定より複雑との認識を示
し、ロシアのプーチン大統領に失望させられたと述べた。米英首脳は、両国間の投資拡
大を歓迎し、「特別な関係」の深化を強調した。一方、欧州連合(EU)はロシア産液
化天然ガス(LNG)の脱却を加速させる措置を準備している。
 金先限は夜間取引で1万7582円まで上昇した。ドル建て現物相場の上昇や円安が
支援要因になった。円相場は1ドル=148円前後の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、米新規失業保険申請件
数の減少などを受けてドル高に振れたことが圧迫要因になった。アジア市場では、朝方
の3639.11ドルから、3636ドル台で押し目を買われたのち、3650ドル台
で上げ一服となった。
 午前11時現在、3637.78ドルで推移、銀は4173セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が3637.73ドル、銀が4137セント。

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