●論点解説金、FOMC後の持高調整が続く=マーケットエッジ

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
 米連邦公開市場委員会(FOMC)後の金相場は、調整売りが優勢の展開になってい
る。米金利低下、ドル安も一服しており、持高調整の動きが最優先されている。当局者
の経済見通しに従えば、今年は0.25%の利下げを3回実施する見通し。ただし、事
前の織り込みが進んでいたことに加えて、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議
長は労働市場減速への予防的な対応であることを強調しており、利下げ観測の織り込み
を強化する必要性までは認められなかった。
 年末に向けてFF金利の誘導目標が3.50〜3.75%水準まで切り下がるのであ
れば、実質金利の低下圧力が金相場を押し上げる展開が維持されやすいが、最近の急ピ
ッチな上昇相場の反動もあり、持高調整の消化が最優先されている。3400ドル水準
でのボックス相場から一時3700ドル台まで急伸した反動圧力を消化し、新たな支持
線をどこに形成するのかを打診する局面になっている。
(マーケットエッジ・小菅 努)

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