【市況】 金が続落。ドル建て現物相場の下落と円高を受けて売り優勢で始まった。その後は、 ドル建て現物相場の下落を受けて軟調となったが、ドル安再開が下支えになった。銀の 商いは成立しなかった。 午前11時1分現在の前営業日比は、金標準が78〜14円安、金ミニが30.0〜 19.5円安、ゴールドスポットが317円高、銀が出来ず。 午前11時1分現在の出来高は、金が2万7573枚、金ミニが9828枚、ゴール ドスポットが922枚、銀が0枚。 【NY金は米政府機関閉鎖が支援も利食い売り】 金は米政府機関閉鎖が支援要因になった。党派対立で議会とホワイトハウスがつなぎ 予算案で合意できなかった。政府機関は9月雇用統計の発表が停止され、航空便が遅延 するほか、連邦政府職員75万人が一時帰休となり、1日当たり4億ドルの損失が生じ ると警告している。米上院は、共和党が提示する11月21日までの資金を手当てする つなぎ予算案と、医療費削減の撤回をつなぎ予算に盛り込んだ民主党案の採決を改めて 実施したが、ともに否決された。党派間の分裂は深まる様相を呈しており、予算成立の めどは立っていない。トランプ米政権は、野党・民主党の地盤州に対する総額260億 ドルの予算を凍結した。 9月のADP全米雇用報告によると民間雇用者数は予想に反し3万2000人減とな った。2023年3月以来、最大の落ち込みとなった。市場予想は5万人増だった。9 月の米ISM製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.1となった。前月の 48.7から幾分回復したものの、7カ月連続で拡大・縮小の分岐点である50を下回 った。市場予想は49.0だった。今夜の米新規失業保険申請件数の発表は延期される 見通しである。 金先限は1万8431円まで下落した。ドル建て現物相場の下落や円高が圧迫要因に なった。円相場は1ドル=147円前後の円高に振れた。 【ドル建て現物相場】 金のドル建て現物相場は、下げ一服。きのうの海外市場では、米政府機関の一部閉鎖 を受けて史上最高値を更新したのち、利食い売りが出て上げ一服となった。アジア市場 では、朝方の3866.31ドルから、3853ドル台まで下落したのち、下げ一服と なった。 午前11時現在、3864.55ドルで推移、銀は4729セントで推移。前営業日 の大引け時点は金が3863.51ドル、銀が4700セント。 MINKABU PRESS
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