−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−- 海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比) NY金 2025/12 4,004.4 + 28.1 シカゴ大豆 2025/11 1,022.00 +4.25 NY銀 2025/12 4,751.5 - 93.3 シカゴコーン 2025/12 419.75 -2.00 NYプラ 2026/ 1 1,649.8 - 9.5 NY原油 2025/11 61.73 +0.04 NYパラ 2025/12 1,373.40 +24.40 ドル・円 151.95 +1.61 *ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ◎NY外為=ドル円は152円を試すまで続伸 NY為替市場、ドル円は買いが加速し、152円を試すまで急上昇した。高市氏が自 民党総裁に就任し、来週の首班指名を待つ中、市場は円安の動きをさらに加速させた。 ドル高も続き、ドル円の上昇をサポート。 首班指名を通過して高市政権誕生になれば、減税など積極財政が期待される中、日銀 も景気に配慮し、利上げペースを想定よりも緩めるのではとの見方も出ている。そのよ うな中、一部からは円キャリートレード復活の声が出ており、「市場は短期的に円キャ リートレードが復活したと結論づける可能性が高い」との指摘も出ている。 日銀の政策金利は0.50%とスイス以外の国と比較すれば圧倒的に金利水準が低 い。そのような中、日銀の利上げペースが想定ほど早くはないとの観測が広がれば、円 キャリートレードが台頭してもおかはしくない。また、米政府機関が閉鎖しているにも かかわらず、米株式市場は堅調な動きをしており、市場のリスク許容度が高まっている ことも、円キャリートレードをフォローする。 ファンド勢も150円台後半辺りから、ロングを形成し始めているとの観測も出て、 ドル円は上値追いの雰囲気が強まっている。過熱感を測るテクニカル指標であるRSI は66と、まだ買われ過ぎの水準である70は下回っており、もう一段上値を試せそう な気配はある。 ◎NY貴金属=金は米政府機関閉鎖長期化懸念で続伸、プラチナは反落 ニューヨーク金は続伸、銀は反落。金は全限月が一代高値を更新。 金12月限は続伸。時間外取引では、米政府機関閉鎖が長期化懸念を背景に続伸、ア ジア時間に4000ドルの節目を試した。欧州時間に入って一時、上げ幅を縮小も押し 目買い意欲は強く、10ドル超の上げ幅を維持し、3990ドル水準で堅調に推移。日 中取引はドル高となったが、米政府機関閉鎖長期化懸念を強材料に安全資産として買う 動きが強まり、序盤から断続的に買われ、4014ドル台まで値を飛ばし、さらに一代 高値を更新。ドル高を警戒し、利食い売りで上げ幅を縮小する場面があったが、後半か ら終盤に再上昇となった。利食売りを吸収し、終値で4000ドル台を維持した。 銀12月限は、時間外取引は高値警戒感から小反落。日中取引開始後も利食い売り先 行もようとなり、一時4700セントに接近するまでの下落となった。 プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが反落、パラジウムが続伸。 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、利食い売り先行となり、欧州時間の取引開 始後に25ドル超の下落となった。押し目買いで下値を切り上げ、小幅安に戻した。日 中取引では、金の一段高を好感し、序盤に切り返したが、ドル高、米国株の下落、銀の 急落から利食い売り先行もようとなり、下げに転じた。 パラジウム12月限は、時間外取引から続伸となり、26ドル高まで上昇し、高もち あいで推移。日中取引では一段高となり、一時35ドル超の上昇となり、1409ドル に乗せた。銀、プラチナの反落を警戒し、高値を離れたが堅調に引けた。 ◎LME=全面高、米利下げ観測が強まるなか買い優勢に アルミ3カ月物は続伸。2714ドルで反落して取引を開始。その後は次第に値位置 を切り上げながらも2724ドルを上値抵抗線とする一方、2715ドルが下値支持線 として意識される限られたレンジ内での高下が続いていたが、終盤に銅の堅調に追随す る買いが見られて2748ドルの高値まで一気に浮上。引け間際に転売が見られたが、 高値に近い水準を維持して終了。 銅3カ月物は大幅反発。1万0683ドルで堅調で取引を開始。その後はアジア株式 市場では中国・香港の株式市場が休場となりながらも、台湾株式市場でハイテク株が買 われるなか、銅への買いも見られて1万0749ドルの高値まで浮上したほか、暫く 1万0730ドル前後でもちあう動きが見られた。欧州の時間帯には値位置を落とし1 万0700ドルを割り込んだが米国の時間帯に浮上。米政府機関の一部閉鎖により経済 指標の発表が延期されているケースが多く見られるが、雇用情勢の軟化が窺われるなか 米利下げ観測が強まっていることが買い支援要因となった。一時は昨年5月以来の高 水準を記録した前日の高値に迫る1万0792ドルを記録。前日高値を突破出来ずに上 げ幅を縮小したが、100ドル超の上げ幅を記録して終えた。 ◎NY原油=小幅続伸、産油国会合後の買い戻しは一巡 ニューヨーク原油の当限は小幅続伸。 石油輸出国機構(OPEC)プラスの主要8カ国の会合を通過した後の買い戻しが一 巡し、上値は限られた。主要産油国は11月の生産枠引き上げ幅を日量13万7000 バレルにとどめたものの、供給過剰見通しは変わらず。米エネルギー情報局(EIA) は短期エネルギー見通し(STEO)で2025年と2026年の米原油生産見通しを 上方修正したが、特に材料視されず。 改質ガソリンの期近は反落。ヒーティングオイルの期近は続伸。原油相場の売り買い が交錯したことから、石油製品の足並みは揃わず。 ◎シカゴ大豆・コーン=大豆は揃って上昇、コーンは軒並み下落 大豆は揃って上昇。 10月末頃に開催が見込まれる米中首脳会談やこの会談を受けての中国向け米大豆輸 出増加期待を受けて、引き続き買い優勢となったが、予定では9日に米農務省(USD A)の月例需給報告の発表が見込まれるため模様眺めの雰囲気も強く、上げ幅は限られ た。 コーンは軒並み下落。 米産地での収穫進行とこれに伴う供給増加が意識されたほか、農業コンサルタントの SovEconがウクライナの今年の生産量見通しを上方修正したことを受けて小麦が 軟調となったことが重石となり、売り優勢で運ばれた。なお、9日に米農務省(USD A)の月例需給報告の発表が予定されるなか、模様眺めの雰囲気も強く下げ幅は限られ た。 MINKABU PRESS
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