金・銀午前=金が続伸、上場来高値の更新が止まらず

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が続伸。先限は連日で最高値を更新している。ニューヨークに続き、ドル建て現物
相場も4000ドルの節目に到達した。米政府機関の閉鎖が続くなか、米国の債務拡大
に依存した財政運営の行き詰まりが意識されている。債務縮小を目指した緊縮財政も、
債務拡大の継続もドル離れの手がかりとなる可能性が高く、金相場への資金流入は依然
として強い。米国離れ、ドル離れがペーパー資産市場の見通しを曇らせていることも、
ハードアセットの代表格である金の支援要因。米国は言わずとしれたペーパー資産市場
の中枢であることから、米国離れからペーパー資産離れが連想されやすい。
 銀は出来ず。
 午前11時32分現在の前営業日比は、金標準が432〜486円高、金ミニが
201〜504円高、ゴールドスポットが867円高、銀が変わらず。
 午前11時32分現在の出来高は、金が6万0532枚、金ミニが1万8644枚、
ゴールドスポットが1561枚。
【通貨価値切り下げトレードが活発化】
 ブルームバーグの報道によると、米政府機関の閉鎖を受けて「通貨価値切り下げトレ
ード」が活発化しているという。法定通貨の価値毀損(きそん)に対するヘッジとし
て、金やビットコインなどの資産に資金を移す投資戦略で、これまで経済の基盤となっ
てきた通貨の価値減価が意識されているようだ。ハードアセットの代表格である金に対
して、全ての通貨は減価を続けており、減価が止まる兆候は見られず、主要国通貨の先
行きを警戒させるような展開となっている。
 金先限は上場来高値1万9840円を付けた。ドル建て現物相場の上昇は止まらず、
週明けからの円売りも止まらない。円相場は1ドル=152円半ばまで円安・ドル高推
移。今年2月以来の円安水準を更新している。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、連日で最高値を更新。4005.35ドルまで上昇し、節
目に到達した。今のところ、達成感による利益確定の売りは限定的で、目立って押し戻
されていない。
 午前11時30分現在、ドル建て現物相場は4005.30ドルで推移

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