貴金属は、上げ一服で寄り付く見通し。金と銀はニューヨーク市場の時間外取引での 下落を受けて上げ一服となろう。プラチナ系貴金属(PGM)はプラチナが金の上げ一 服に上値を抑えられるとみられる。 午前8時10分現在の現物相場は前営業日の引け時点と比べ、金は7.26ドル安の 4022.05ドル、銀が42セント高の4903セント、プラチナが2.63ドル安 の1645.40ドル、パラジウムは61.73ドル高の1440.38ドル。 午前8時10分現在のドル・円相場は1ドル=152.58/60円で、前営業日の 大引け時点から0.15円の円安。 先限の寄り付き目安は、金が1万9950円前後、銀は235.0円前後、プラチナ は7800円前後、パラジウムは6700円前後。 【NY金は米大統領の強硬姿勢などが支援】 金はきのうの海外市場は、トランプ米大統領の強硬姿勢などを受けて史上最高値を更 新した。 金はトランプ米大統領の強硬姿勢などが支援要因になった。米政府機関の閉鎖が2週 目に突入した。25万人以上の連邦職員が予定されていた給与を受け取れなかった。米 政権は強硬姿勢で民主党に妥協を迫っている。また行政管理予算局(OMB)による法 的文書の草案で、政府閉鎖が終わっても職員が必ずしも遡及的に給与を受け取れるとは 限らないと主張していることが明らかになった。米上院は、与野党のつなぎ予算案の採 決を改めて実施したものの、ともに十分な支持を得られず、否決された。 9月16〜17日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、大半の当局 者は雇用市場への下振れリスクが高まり、利下げが正当化されるという見解で一致し た。 同時に、インフレが目標の2%を上回って推移し、関税措置を巡る不確実性が続 いている状況を踏まえ、「参加者の大多数はインフレ見通しの上振れリスクを強調し た」という。 イスラム組織ハマスは、トランプ米大統領が提示したパレスチナ自治区ガザ和平案の 下、ハマスとイスラエル双方が解放する人質や拘留者の名簿を交換したと明らかにし た。 銀はきのうの海外市場は、米政府機関閉鎖や金堅調を受けて買い優勢となった。 【プラチナは米大統領の強硬姿勢や金堅調が支援】 プラチナはきのうの海外市場は、米大統領の強硬姿勢や金堅調を受けて買い優勢とな った。 プラチナは米大統領の強硬姿勢や金堅調が支援要因になった。米政府機関の閉鎖が2 週目に突入するなか、米政権は強硬姿勢で民主党に妥協を迫っている。米内国歳入庁 (IRS)は、8日から3万4000人超の職員を一時帰休させると発表した。一方、 中国市場の取引が再開される。高値での買いが入るかどうかを確認したい。 <今日の予定> ・独貿易収支 2025年8月(連邦統計庁) ・米新規失業保険申請件数(労働省)、発表延期見通し ・米卸売在庫 2025年8月確報値(商務省)、発表延期見通し MINKABU PRESS 東海林勇行
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