穀物4品見通し=コーンは米主要報告の発表見送りでもちあい継続か

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
<大豆>
 シカゴ大豆11月限は1020〜1030セントのレンジを中心として高下してい
る。
 米中西部産地での収穫は進展していると想定されるが、米政府機関の一部閉鎖の影響
で米農務省(USDA)からも主要な統計発表が見送られており、現状の把握が難しい
状況が続いている。
 通常であれば収穫が本格化に向かう時期であり、需給の緩和が見込まれることが重石
となるが、米中首脳会談で大豆を議題とした話し合いが行われる予定となっていること
で、中国向け大豆輸出増期待も根強い。米商品先物取引委員会(CFTC)から建玉明
細の発表がなく、大口投機家のポジションの把握が出来ないことは仕掛け難い要因。
 シカゴ大豆11月限は1020セントを下値支持線にしての高下となるか。1030
セント超えとなると、買い戻しが膨らみ、テクニカル主導で1030セント台後半まで
上昇余地が生まれる。
<コーン>
 シカゴコーン12月限は420セントを前後する動きが続いている。米国産コーンの
収穫が本格化するなか、需給相場期を迎えている。10月に入ってからは米政府機関の
一部閉鎖に伴い、主要な経済指標、ほとんど農産品の統計の発表の見合わせにより、手
掛かりに乏しいことがさらに模様眺めの雰囲気に拍車をかけている。
 米農務省(USDA)の月例需給の発表が待たれるところだが、米政府機関が再開さ
れる、統計発表が正常化するまで、もちあい相場を継続の可能性が高い。
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