金・銀午前=金が大幅続伸、NY高と円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が大幅続伸。ニューヨーク高を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て現
物相場の上昇や円安を受けて堅調となった。銀の商いは成立しなかった。
 午前11時3分現在の前営業日比は、金標準が314〜418円高、金ミニが
113.5〜442.0円高、ゴールドスポットが1003円高、銀が出来ず。
 午前11時3分現在の出来高は、金が2万4423枚、金ミニが1万5925枚、ゴ
ールドスポットが1074枚、銀が0枚。
【NY金は米政府機関再開期待で利下げ観測が支援】
 金は米政府機関の再開期待から米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が高まった
ことが支援要因になった。米上院で、連邦政府機関の再開に向けた法案が前進した。米
下院のジョンソン議長(共和党)は、上院で連邦政府機関の再開に向けた法案が前進し
たことを受け、 下院は「可能な限り速やかに」採決を行う必要があると述べた。10
月の米企業の人員削減数が同月としては22年ぶりの多さを記録したほか、11月の消
費者景況感は約3年半ぶりの低水準に落ち込んでおり、再開すれば、公表が停止してい
る主要な経済データを得られ、米FRBの12月利下げにつながるとみられた。
 米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁は、国内の給与の伸び鈍化は、厳しい移
民政策による労働力人口の減少よりも、労働者への需要減による可能性が高いとの見方
を示した。ミラン米FRB理事は、労働市場の軟化とインフレ率の低下を踏まえ、12
月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.5%ポイントの利下げを行うべきだと述
べた。米セントルイス地区連銀のムサレム総裁は、FRBの現行の金融政策は景気を冷
やしも刺激もしない「中立」水準近くにあるとの認識を示し、追加利下げには慎重に対
応する必要があるとの考えを示した。
 金先限は2万0991円まで上昇した。ニューヨーク高と円安が支援要因になった。
円相場は1ドル=154円台前半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、堅調。きのうの海外市場では、米政府機関の再開期待から
米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測が高まったことを受けて買い優勢となった。
アジア市場では、朝方の4119.48ドルから、買い優勢となった。
 午前11時現在、4135.87ドルで推移、銀は5067セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4072.55ドル、銀が4951セント。

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