海外サマリー(13日)

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
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海外主要銘柄の中心限月の相場表(限月、終値、前営業日比)
NY金     2025/12 4,194.5  - 19.1  シカゴ大豆  2026/ 1 1,147.00  +13.25
NY銀     2025/12 5,296.0  - 49.7  シカゴコーン 2025/12   441.50   +6.25
NYプラ    2026/ 1 1,617.2  - 14.2  NY原油   2025/12    58.69   +0.20
NYパラ    2025/12 1,482.00 -23.30  ドル・円               154.51   -0.35
*ドル・円は日本時間の午前5時30分現在。貴金属、原油、大豆、コーンは暫定値。
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◎NY外為=ドル円は一時154円に接近するまで反落
 NY外為市場のドル円は、東京時間に何度か155円台を試したが、いずれも上値を
拒まれた。155円付近ではオプション勢などの防戦売りを大量に観測。海外市場に入
ってドル安の動きが出ていることもあり、買い方も一旦154円台半ばに退却してい
る。154円に接近した後は下押す動きはなく、154円台半ばに戻した。
 米下院でつなぎ予算の修正案を可決され、トランプ大統領も署名。史上最長の43日
間に渡って繰り広げられた米政府機関閉鎖がようやく終了した。ホワイトハウスは本日
から職員に職場復帰を命じている。
 しかし、業務再開には数日、場合によっては1週間以上かかる可能性も指摘されてお
り、通常業務が完全復活するには時間を要しそうだ。経済全体や家計への打撃も大き
く、閉鎖が続いた1週間ごとに米経済の損失は100−150億ドルに上ったという試
算も出ている。エコノミストは今回の閉鎖による損失を全て回復するのは難しいと見て
いるようだ。
 市場が気掛かりとしているのが、米経済指標の発表がどうなるのかだが、現時点では
具体的な情報はない。ただ、ホワイトハウスのレビット報道官は前日、10月の米雇用
統計と消費者物価指数(CPI)については発表されない可能性が高いと述べた。
◎NY貴金属=反落、利下げ観測後退で利食い売り
 ニューヨーク金、銀は反落。
 金12月限は反落。時間外取引では、米下院でつなぎ予算案が可決し、トランプ米大
統領が署名したことを受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、米政府機関の再開
期待を受けて上値を伸ばした。日中取引では、ハセット米NEC委員長が10月の失業
率は得られないと述べたことや、米金融当局者の利下げに慎重な発言を受けて利食い売
りが出た。
 銀12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金の上げ一服を受けて
戻りを売られた。
 プラチナ系貴金属(PGM)は反落。
 プラチナ1月限は反落。時間外取引では、過去最長の米政府機関閉鎖が終了したこと
を受けて買い優勢となった。欧州時間に入ると、買いが一巡し、上げ一服となった。日
中取引では、米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や金の上げ一服を受けて売
り優勢となった。
 パラジウム12月限は米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測後退や他の貴金属の
上げ一服を受けて戻りを売られた。
◎LME=銅・アルミは小幅続伸、米追加利下げ観測後退で上げ幅を縮小
 アルミ3カ月物は小幅続伸。2882ドルで取引を開始した後のアジア時間は米政府
機関一部閉鎖の解除が期待されるなか、アジア株が堅調となったことで上値探りとなり
2911.50ドルの高値まで浮上した。高値で転売が見られて値を落とした後は、材
料織り込み感に加え、米追加利下げが後退したことで2900ドル超え水準では転売が
優勢となり、頭重い動きとなった。辛うじてプラスサイドは維持したものの、この日の
高値からは離れて終了となった。
 銅3カ月物は小幅続伸。1万0901.50ドルで軟調で取引を開始。アジアから欧
州の時間帯にかけて米政府機関一部閉鎖の解除期待から浮上し、1万0980ドル前後
まで値を伸ばした。その後、転売が見られたが、1万0920ドル前後で買い戻す動き
が見られた。米国の時間帯は米政府機関の再開が買いを支援するなか1万1018ドル
の高値まで浮上。高値に到達した後は、米追加利下げ期待が後退するなか上げ幅を縮
小。プラスサイドを維持したものの、高値からは大きく値を落として引けを迎えた。
◎NY原油=小反発、前日に急落した反動で買い戻しが優勢に
 ニューヨーク原油の当限は小反発。前日に大きく下げた反動から買い戻しが優勢とな
った。ただ、国際エネルギー機関(IEA)が月報で供給過剰見通しを繰り返し指摘し
たことが重しとなり、戻りは鈍かった。IEAは足元で供給が拡大しているなか、来年
には供給過剰の規模が最大で日量409万バレルに達すると想定している。この供給過
剰は過去最大規模。
◎シカゴ大豆・コーン=総じて上伸、米政府機関の閉鎖解除と報告発表再開で
 大豆は期近から総じて上伸。
 米下院でつなぎ予算案が可決し、トランプ米大統領の署名を経て米政府の閉鎖解除が
決定されたうえ、米農務省(USDA)の週間純輸出成約高の発表が再開されたことで
買い安心感が強まるなか、期近から買い優勢となった。
 コーンは軒並み堅調。
 米政府の一時閉鎖解除が決定されたうえ、米農務省(USDA)が週間純輸出成約高
の発表を再開したことが安心感を強めたうえ、再開された輸出報告で9月終盤の米国の
コーン輸出の堅調が確認出来たことが強気材料視された。
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