金・銀午前=金が続伸、NY高や円安で

配信元:MINKABU PRESS
著者:MINKABU PRESS
【市況】
 金が続伸。ニューヨーク高や円安を受けて買い優勢で始まった。その後は、ドル建て
現物相場の上げ一服に上値を抑えられた。銀は6月限と先限が上昇した。
 午前11時2分現在の前営業日比は、金標準が160〜370円高、金ミニが
178.5〜438円高、ゴールドスポットが1021円高、銀が3.5〜15.0円
高。
 午前11時2分現在の出来高は、金が2万2734枚、金ミニが1万7164枚、ゴ
ールドスポットが1268枚、銀が3枚。
【NY金の上げ一服も押し目を買われる】
 金は労働市場の減速の見方が支援要因になったが、ドル高を受けて上げ一服となっ
た。ADPが発表した米民間雇用者数は、11月1日終了週までの4週間に週当たり平
均で2500人減少した。今回のデータは、10月下旬に労働市場の勢いが失速したこ
とを示唆しているが、雇用減少のペースは11月にかけて鈍化したようだ。ただ米労働
省労働統計局(BLS)は、10月の雇用統計は公表できないことを明らかにした。
11月分は当初予定していた12月5日から、16日に延期される。12月の米連邦公
開市場委員会(FOMC)に間に合わず、利下げ観測が後退した。また10月28〜
29日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨によると、データ不足で政策見通し
が不透明、かつインフレ抑制を巡り意見が分かれる中で、珍しく明確な反対票を伴う形
で政策金利を引き下げたことが明らかになった。
 金先限は夜間取引で2万1154円まで上昇した。ニューヨーク市場での序盤の上昇
が支援要因になった。円相場は1ドル=157円台前半の円安に振れた。
【ドル建て現物相場】
 金のドル建て現物相場は、上げ一服。きのうの海外市場では、労働市場の減速の見方
が支援要因になったが、ニューヨーク市場のドル高を受けて上げ一服となった。アジア
市場では、押し目を買われ、4109ドル台まで上昇したのち、上げ一服となった。
 午前11時現在、4083.02ドルで推移、銀は5145セントで推移。前営業日
の大引け時点は金が4092.64ドル、銀が5144セント。

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