【これからの見通し】週明けのリスク動向に注目、先週の強烈な下落のあとで一服も

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
【これからの見通し】週明けのリスク動向に注目、先週の強烈な下落のあとで一服も

 週明けはアジア株、米株先物・時間外取引などが堅調に推移している。先週末の米株式市場の上げを受けて取引を開始している。ただ、先週全体では強烈な売りが見られたことを忘れてはならないだろう。週間でナスダック指数は約2.7%、日経平均は約3.5%、ユーロストックス50は約3.1%の下落となった。高リスク資産であるビットコインの急落も際立っていた。11月に入ってからはファンドの保有資産のリバランスや益出しの動きが広がっているようだ。足元で、落ち着いた値動きを示している株式市場だが、今週も気を付けて見る必要がありそうだ。

 木曜日には米感謝祭休日となる。米国の消費動向を占う上で重要なイベントだ。金曜日のブラックフライデーの売り上げ状況によっては、リスク回避が一段と強まるのか、もしくは好調な結果に市場が再び活気づくのか、分岐点のイベントとして注目されよう。

 週明けの為替市場は比較的穏やかにスタートしている。ドル円は156円台で下げ一服。ユーロドルは1.15台前半、ポンドドルは1.31台での振幅と先週末からの景色に目立った変化はみられていない。

 この後の海外市場で発表される経済指標は、トルコ設備稼働率(11月)、ドイツIfo景況感指数(11月)、イスラエル中銀基準金利(11月)などが予定されている。米経済統計については、本日に確定した予定はみられず。独Ifo景況感指数の市場予想は88.5と、前回10月の88.4とほぼ同水準が見込まれている。

 発言イベント関連では、チポローネECB理事、ラガルドECB総裁、ナーゲル独連銀総裁などの講演やイベント参加が予定されている。米2年債入札が実施される。米企業決算では、キーサイト・テクノロジーズ、ズーム・コミュニケーションズなどが注目される。

minkabu PRESS編集部 松木秀明

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