アジア株上昇、米利下げ期待復活 日中対立は懸念材料、米中関係を複雑化させる恐れ 東京時間11:21現在 香港ハンセン指数 26015.02(+298.52 +1.16%) 中国上海総合指数 3860.52(+23.75 +0.62%) 台湾加権指数 26886.74(+382.50 +1.44%) 韓国総合株価指数 3880.59(+34.53 +0.90%) 豪ASX200指数 8519.20(-5.90 -0.07%) アジア株は豪州を除いて上昇、米利下げ期待復活で投資家心理が改善。 このところFRB高官らのタカ派発言が目立ち12月米利下げ期待は後退していたが、きのうウォラーFRB理事やNY連銀総裁、サンフランシスコ連銀総裁らからハト派発言が相次いだことで利下げ期待が復活。ウォラー氏とデイリー総裁は12月利下げを支持すると表明、ウィリアムズ総裁は12月利下げの可能性が残されていると語った。 日中対立は懸念されている。米国にとって重要な貿易相手国の中国と、同盟国である日本の対立が米中関係を複雑にする恐れがある。 米中首脳は月曜日に電話会談を行い貿易やウクライナ問題について協議した。トランプ米大統領は「米中関係は極めて強固」と述べ、4月に中国を訪問すると明かした。一方で、中国は台湾の「中国への回帰」は戦後国際秩序の重要な構成要素だと主張、トランプ氏に台湾問題に介入しないよう求めた。 火曜日にトランプ氏の要請で日米首脳の電話会談が行われた。日本の高市首相はトランプ氏から米中関係について説明を受けたもよう。日中関係悪化の中、中国は米国に対し台湾問題で圧力をかけた可能性がある。高市首相は報道陣から日米電話会談で台湾問題が議題に上がったか聞かれたがコメントを控えた。 台湾株は大幅高、ハイテク関連が総じて上昇している。TSMCは2.9%高、急増するAIチップの受注に対応するため工場を新たに3カ所増設することを計画していると報じられている。 豪州株は軟調、豪中銀利下げ期待がほぼ消滅している。あすの月次CPIは伸びがやや加速することが予想されている。インフレ高止まりにより、利下げサイクルは終了し来年金利を据え置くとの見方が一部で浮上している。
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