ドル円、156円台前半に再び下落 FRBの利下げ期待復活でドル安=NY為替序盤

配信元:みんかぶFX
著者:MINKABU PRESS
 きょうの為替市場、ドル円は海外時間に入って戻り売りが優勢となっており、先週金曜日に引き続き156円台前半に値を落としている。これまでの一辺倒の上げは一服しているものの、下値では押し目買い意欲もまだ根強いようだ。

 先週のウィリアムズNY連銀総裁の利下げを支持する発言以降、市場ではFRBの12月利下げ期待が復活している。短期金融市場では確率が85%まで上昇。ただ、日本の財政不安も燻る中、円は短期的に軟調な局面が続くとの見方は根強い。

 ただし、来年にかけてはドル円の下げを見込む声も少なくない。米大手証券のストラテジストによると、米景気減速の兆しが強まる中、FRBが連続利下げに踏み切れば、今後数カ月でドル円は約10%下落する可能性があると指摘している。現在のドル円は適正水準から乖離しており、関係が戻れば米金利低下を背景に来年第1四半期にドル円は下落すると予想している。また、日本の財政政策は特段拡張的ではないとも言及していた。

 半面、来年後半に米景気が回復して円キャリー取引の需要が戻れば、円は再び下落圧力が強まる可能性はあると指摘。ドル円は来年第1四半期に140円程度まで下落し、その後、来年末には147円前後に戻るとのシナリオを描いているようだ。

 なお、先ほど9月分の米生産者物価指数(PPI)と小売売上高が公表されていたが、反応は一時的となっている。

 日本時間0時のNYカットでのオプションの期日到来は156円と157円に観測されている。

25日(火)
155.50(3.4億ドル)
156.00(9.0億ドル)
157.00(4.3億ドル)

26日(水)
155.00(18.6億ドル)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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