日経225先物は11時30分時点、前日比850円安の4万9400円(-1.69%)前後で推移。寄り付きは5万0240円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0230円)にサヤ寄せする形で、小幅に下落して始まった。その後ロングが入り現物の寄り付き時には5万0380円まで買われる場面もみられた。ただし、買い一巡後はショートの動きが強まり一気に5万円の大台を割り込むと、中盤にかけて4万9320円まで下げ幅を広げた。売り一巡後は下げ渋る動きをみせているが、4万9400円~4万9600円辺りでの不安定な値動となった。 寄り付き後に5万0380円まで買われたが、25日移動平均線(5万0310円)をキープすることができなかった。さらに底堅さがみられていた5万円の大台をあっさり割り込んだことで、下へのバイアスが強まった。一時4万9320円まで売られ、ボリンジャーバンドの-1σ(4万9300円)まで下げたことで、ショートカバーが入りやすいだろう。まずは同バンドでの底堅さを見極めたいところである。 日銀の植田和男総裁は金融経済懇談会での講演で、次回の金融政策決定会合で利上げの是非について判断するとの見解を示したと報じられたことが、トリガーになったようである。市場参加者が限られるなかでは先物主導で大きく振らされやすいようだ。 NT倍率は先物中心限月で14.77倍に低下した。一時14.91倍をつける場面もみられたが、-1σ(14.87倍)をキープできなかった。-2σと75日線が位置する14.58倍が射程に入ってくることで、NTショートに振れやすくなった。 株探ニュース
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