大阪12月限 日経225先物 49300 -950 (-1.89%) TOPIX先物 3333.0 -46.5 (-1.37%) 日経225先物(12月限)は前日比950円安の4万9300円で取引を終了。寄り付きは5万0240円と、シカゴ日経平均先物清算値(5万0230円)にサヤ寄せする形で、小幅に下落して始まった。その後ロングが入り現物の寄り付き時には5万0380円まで買われる場面もみられた。ただし、買い一巡後はショートの動きが強まり一気に5万円の大台を割り込むと、前場中盤にかけて4万9320円まで下げ幅を広げた。 売り一巡後は下げ渋る動きをみせていたが、4万9400円~4万9600円辺りでの不安定な値動となった。後場はレンジを切り下げ、4万9300円~4万9400円でのボトム圏での推移を継続するなか、中盤にかけて4万9220円まで売られる場面もあった。 寄り付き後に5万0380円まで買われたが、25日移動平均線(5万0310円)をキープすることができなかった。さらに底堅さがみられていた5万円の大台をあっさり割り込んだことで、下へのバイアスが強まった。ボリンジャーバンドの-1σ(4万9300円)まで下落した後は下げ渋る動きもみられたが、後場は概ね同バンドでの攻防が続いた。 日銀の植田和男総裁が金融経済懇談会での講演で、次回の金融政策決定会合で利上げの是非について判断するとの見解を示したと報じられたことが、トリガーになったようである。植田総裁の午前の発言で下へのバイアスが強まり、さらに後場半ばの記者会見を受けて再度ショートに振れた形だった。市場参加者が限られるなかでは先物主導で大きく振らされやすいようだ。 米国では12月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ確率が8割を超えているなか、日銀の金融政策決定会合での利上げの可能性が高まるなかで、為替市場では円相場が1ドル=155円台前半へと円高に振れたこともショートを仕掛けやすくさせたようだ。 日経225先物は-1σまで下げたことで、底堅さを見極めつつ押し目狙いのロング対応に向かわせよう。ただ、-1σを明確に割り込んでくるようだと、-2σ(4万8280円)とのレンジが意識される。前週のリバウンド部分が帳消しになる可能性もあるため、スキャルピング中心の商いになりそうである。 NT倍率は先物中心限月で14.79倍に低下した。一時14.91倍をつける場面もみられたが、-1σ(14.87倍)をキープできなかった。-2σと75日線が位置する14.58倍が射程に入ってくることで、NTショートに振れやすくなった。 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万1761枚、ソシエテジェネラル証券が1万0148枚、サスケハナ・ホンコンが3586枚、ビーオブエー証券が2974枚、JPモルガン証券が2792枚、モルガンMUFG証券が2046枚、SBI証券が2012枚、バークレイズ証券が1927枚、日産証券が1835枚、ゴールドマン証券が1530枚だった。 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が2万2068枚、ABNクリアリン証券が2万1661枚、バークレイズ証券が8830枚、モルガンMUFG証券が4814枚、ゴールドマン証券が4448枚、JPモルガン証券が4287枚、サスケハナ・ホンコンが2245枚、シティグループ証券が2078枚、みずほ証券が1567枚、ドイツ証券が1491枚だった。 株探ニュース
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