原油反発。米主要株価指数の反発などで。74.52ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ドル指数の反落などで。1,806.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は13,415元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。21年08月限は450.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで713.45ドル(前日比3.25ドル拡大)、円建てで2,543円(前日比6円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月7日 18時39分頃 先限)
金 6,420円/g 白金 3,877円/g
ゴム 219.7円/kg とうもろこし 34,080円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「世界の石油消費は「7割経済」の最中」
前回は、「パンデミック化から1年4カ月、「ほぼ全部高」の衝撃」として、新型コロナがパンデミック化した昨年3月から先週までの1年4カ月間の、各種市場の値動きを振り返りました。
今回は、「世界の石油消費は「7割経済」の最中」として、新型コロナがパンデミック化した昨年3月から先週までの1年4カ月間を含む、このおよそ3年間の、世界の石油消費量について書きます。
前回述べたとおり、新型コロナのパンデミック化以降、原油価格は61%上昇しました。足元、NY原油先物価格は1バレルあたり75ドル近辺で推移しており、昨日は一時およそ6年8か月ぶりの高値まで上昇しました。
原油相場は、「インフレ(物価高)」動向に関わる指標として、注目が集まることがあります。目下、インフレ動向は、ジャンルを問わず、幅広い、銘柄の価格動向をも左右する、米国の金融政策の方向性に影響を与えるため、ことさら注目が集まっています。
「インフレ」動向に注目が集まっている最中、米国大手金融機関が「100ドル」という、一見すると突拍子もない目標価格を示したこともあり、原油相場自身、100ドルに達してよいのか悪いのか、判断に困っているように、思えます。
「価格上昇=消費拡大」と考える人が、多いかもしれませんが、以下のとおり、世界の石油消費量は、まだ、コロナ前の水準まで回復していません。原油価格はコロナ前の水準を1.6倍以上(+60%以上)も上回っているのに、です。
消費量の回復が不十分であるにもかかわらず、価格が大きく上昇しているのは、主要国の石油在庫が減少していることが主な要因に挙げられます。先月のOPEC(石油輸出国機構)プラスの会合で、同在庫が今後、大きく減少する見通しを示されたことがきっかけに、原油相場が一時的に大きく上値を伸ばす時間帯がありました。
消費の回復が不十分、それでいて在庫が減少しているわけです。このような状況における在庫減少の要因は、生産量が減少していることです。次回以降、現在、減産を実施しているOPECプラスの原油生産量について書きます。
図:世界の石油消費量 単位:百万バレル/日量
出所:EIA(米エネルギー情報局)のデータをもとに筆者作成
金反発。ドル指数の反落などで。1,806.45ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。21年09月限は13,415元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。21年08月限は450.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで713.45ドル(前日比3.25ドル拡大)、円建てで2,543円(前日比6円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月7日 18時39分頃 先限)
金 6,420円/g 白金 3,877円/g
ゴム 219.7円/kg とうもろこし 34,080円/t
●NY原油先物(期近) 日足 単位:ドル/バレル
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「世界の石油消費は「7割経済」の最中」
前回は、「パンデミック化から1年4カ月、「ほぼ全部高」の衝撃」として、新型コロナがパンデミック化した昨年3月から先週までの1年4カ月間の、各種市場の値動きを振り返りました。
今回は、「世界の石油消費は「7割経済」の最中」として、新型コロナがパンデミック化した昨年3月から先週までの1年4カ月間を含む、このおよそ3年間の、世界の石油消費量について書きます。
前回述べたとおり、新型コロナのパンデミック化以降、原油価格は61%上昇しました。足元、NY原油先物価格は1バレルあたり75ドル近辺で推移しており、昨日は一時およそ6年8か月ぶりの高値まで上昇しました。
原油相場は、「インフレ(物価高)」動向に関わる指標として、注目が集まることがあります。目下、インフレ動向は、ジャンルを問わず、幅広い、銘柄の価格動向をも左右する、米国の金融政策の方向性に影響を与えるため、ことさら注目が集まっています。
「インフレ」動向に注目が集まっている最中、米国大手金融機関が「100ドル」という、一見すると突拍子もない目標価格を示したこともあり、原油相場自身、100ドルに達してよいのか悪いのか、判断に困っているように、思えます。
「価格上昇=消費拡大」と考える人が、多いかもしれませんが、以下のとおり、世界の石油消費量は、まだ、コロナ前の水準まで回復していません。原油価格はコロナ前の水準を1.6倍以上(+60%以上)も上回っているのに、です。
消費量の回復が不十分であるにもかかわらず、価格が大きく上昇しているのは、主要国の石油在庫が減少していることが主な要因に挙げられます。先月のOPEC(石油輸出国機構)プラスの会合で、同在庫が今後、大きく減少する見通しを示されたことがきっかけに、原油相場が一時的に大きく上値を伸ばす時間帯がありました。
消費の回復が不十分、それでいて在庫が減少しているわけです。このような状況における在庫減少の要因は、生産量が減少していることです。次回以降、現在、減産を実施しているOPECプラスの原油生産量について書きます。
図:世界の石油消費量 単位:百万バレル/日量
出所:EIA(米エネルギー情報局)のデータをもとに筆者作成