原油反落。米主要株価指数の反落などで。74.72ドル/バレル近辺で推移。
金反発。ビットコインの反落などで。1,815.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は13,250元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は460.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで701.7ドル(前日比3ドル拡大)、円建てで2,506円(前日比14円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月14日 18時26分頃 先限)
金 6,442円/g 白金 3,936円/g
ゴム 209.3円/kg とうもろこし 34,900円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金相場、大台回復シナリオを支える4要素」
前回は、「足元の金反発は「代替通貨」「有事のムード」で発生」として、足元の金(ゴールド)の反発の背景について書きました。
今回は、「金相場、大台回復シナリオを支える4要素」として、前々回より述べている、足元の金相場の反発とその背景を考慮した、1,900ドル、あるいは2,000ドルといった大台に再び達するシナリオについて、踏み込んで考えます。
足元、金相場を反発させている材料が継続すれば、筆者は1,900ドルも2,000ドルもあり得ると、現状では考えています。重要な要素は、次の4つです。「1.各種不安が大きくなる」「2.ドル金利の低下傾向が続く」「3.暗号資産への懸念が大きくなる」「4.金融緩和時は、株高が続いても問題ない」。今回は「1.各種不安が大きくなる」について述べます。
1.各種不安が大きくなる
世の中に存在するさまざまな不安(有事のムード)が膨れ上がれば、資金の逃避先需要がさらに拡大し、金(ゴールド)が資金の逃避先として買われる動機が強まり、今にも増して、金相場に上昇圧力がかかる可能性があります。
今後、「有事のムード」が拡大するかどうかを考えるためには、目下、世界各国で猛威をふるい続けている新型コロナの状況がどう変化するのかに注目しなければならないでしょう。
「ワクチン接種率の上昇」と「新規感染者数の減少」が、同時進行することで安心感が増幅する(有事のムードが後退する)とみられますが、目先すぐには、そのような傾向は見られない可能性があります。
以下のグラフは、英国の新型コロナの新規感染者数とワクチン接種率の推移です。Our World in Dataによれば、同国のワクチン接種率(1回以上接種)は、6月20日(日)にワクチン先進国として名高いイスラエルを追い抜き、7月9日(金)時点で67%と、カナダ(69%)に次ぐ世界2位です。
その英国の新規感染者数ですが、6月半ばから、増加が目立ち始めています。数千人規模だった日々の新規感染者数は、7月に入り3万人を超える日も出始めています。変異株の一つで、感染力が強いとされるデルタ株の感染拡大がみられています。
このような動きを受け、当初6月21日(月)とされていたロックダウンの緩和が、7月19日(月)に4週間延期されました。
先述の通り、ワクチン接種率の上昇と新規感染者数の減少が同時進行して初めて、不安が後退すると考えられます。現状を考えれば、今後もまだまだ、世界全体でもコロナ起因の不安は払しょくできない可能性があります。
このため今後も、「有事のムード」起因の上昇圧力が、金(ゴールド)市場にかかり続ける可能性があります。次回以降、「2.ドル金利の低下傾向が続く」について述べます。
図:英国の新型コロナ新規感染者数とワクチン接種率
出所:Our World in Dataのデータより筆者作成
金反発。ビットコインの反落などで。1,815.15ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反落。21年09月限は13,250元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反発。21年08月限は460.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで701.7ドル(前日比3ドル拡大)、円建てで2,506円(前日比14円縮小)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月14日 18時26分頃 先限)
金 6,442円/g 白金 3,936円/g
ゴム 209.3円/kg とうもろこし 34,900円/t
●NY金先物(期近) 日足 単位:ドル/トロイオンス
出所:楽天証券の取引ツール「マーケットスピードⅡ」より
●本日のグラフ「金相場、大台回復シナリオを支える4要素」
前回は、「足元の金反発は「代替通貨」「有事のムード」で発生」として、足元の金(ゴールド)の反発の背景について書きました。
今回は、「金相場、大台回復シナリオを支える4要素」として、前々回より述べている、足元の金相場の反発とその背景を考慮した、1,900ドル、あるいは2,000ドルといった大台に再び達するシナリオについて、踏み込んで考えます。
足元、金相場を反発させている材料が継続すれば、筆者は1,900ドルも2,000ドルもあり得ると、現状では考えています。重要な要素は、次の4つです。「1.各種不安が大きくなる」「2.ドル金利の低下傾向が続く」「3.暗号資産への懸念が大きくなる」「4.金融緩和時は、株高が続いても問題ない」。今回は「1.各種不安が大きくなる」について述べます。
1.各種不安が大きくなる
世の中に存在するさまざまな不安(有事のムード)が膨れ上がれば、資金の逃避先需要がさらに拡大し、金(ゴールド)が資金の逃避先として買われる動機が強まり、今にも増して、金相場に上昇圧力がかかる可能性があります。
今後、「有事のムード」が拡大するかどうかを考えるためには、目下、世界各国で猛威をふるい続けている新型コロナの状況がどう変化するのかに注目しなければならないでしょう。
「ワクチン接種率の上昇」と「新規感染者数の減少」が、同時進行することで安心感が増幅する(有事のムードが後退する)とみられますが、目先すぐには、そのような傾向は見られない可能性があります。
以下のグラフは、英国の新型コロナの新規感染者数とワクチン接種率の推移です。Our World in Dataによれば、同国のワクチン接種率(1回以上接種)は、6月20日(日)にワクチン先進国として名高いイスラエルを追い抜き、7月9日(金)時点で67%と、カナダ(69%)に次ぐ世界2位です。
その英国の新規感染者数ですが、6月半ばから、増加が目立ち始めています。数千人規模だった日々の新規感染者数は、7月に入り3万人を超える日も出始めています。変異株の一つで、感染力が強いとされるデルタ株の感染拡大がみられています。
このような動きを受け、当初6月21日(月)とされていたロックダウンの緩和が、7月19日(月)に4週間延期されました。
先述の通り、ワクチン接種率の上昇と新規感染者数の減少が同時進行して初めて、不安が後退すると考えられます。現状を考えれば、今後もまだまだ、世界全体でもコロナ起因の不安は払しょくできない可能性があります。
このため今後も、「有事のムード」起因の上昇圧力が、金(ゴールド)市場にかかり続ける可能性があります。次回以降、「2.ドル金利の低下傾向が続く」について述べます。
図:英国の新型コロナ新規感染者数とワクチン接種率
出所:Our World in Dataのデータより筆者作成