原油反落。ドル指数の反発などで。66.88ドル/バレル近辺で推移。
金反発。米主要株価指数の反落などで。3,353.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は14,360元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は513.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1931.85ドル(前日比18.65ドル拡大)、円建てで9,830円(前日比26円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月11日 17時00分時点 6番限)
金 15,904円/g
白金 6,074円/g
ゴム 316.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『10』は金(ゴールド)とプラチナで構成する」
前回は、「世界分断は長期で金(ゴールド)相場を支える」として、2010年ごろ以降の世界分断と高インフレ(長期視点)の背景を、確認しました。
今回は、「『10』は金(ゴールド)とプラチナで構成する」として、金(ゴールド)とプラチナの積立投資シミュレーションを、確認します。
この数回で述べてきた通り、筆者は、金(ゴールド)は長期の資産形成に適していると考えています。そして、その金(ゴールド)と同じくらい、長期投資に適していると考えている銘柄が、プラチナです。
楽天証券の金・プラチナ取引の積立価格をもとにした積立投資のシミュレーションをします。2015年1月から2025年6月まで、月々の投資金は1万円、手数料は買い付け時に1.65%(税込)、分配・配当金なし、という条件です。
直近で、プラチナ価格が小幅に反発しています。その結果、累積資産額が大幅に増加しています。小幅な価格反発で大幅な資産額増加が起きる背景には、もともとプラチナの保有数量が多かったことが挙げられます。
保有数量は、(毎月の投資金の額が変わらなかった場合)価格が低迷すればするほど、増加しやすくなります。例えば、1万円の投資金で購入できる数量(手数料を考慮せず)は、1万6,000円の金(ゴールド)は0.625グラムですが、6,000円のプラチナはその2.5倍以上の1.666グラムです。
資産の額は「価格×保有数量」で計算されるため、価格低迷時に効率よく増やした保有数量は、最終的に、資産額の増加に大きく貢献します。
以下のように、将来のシミュレーションをした場合、プラチナが有利である、という結果になりました。
2025年7月から2035年6月までの10年間で、価格の推移は金(ゴールド)が最初の5年間は1万5,000円で横ばい、最後の5年間で段階的に5,000円上昇(最終的な価格は2万円)、プラチナが最初の5年間が6,000円で横ばい、同5,000円上昇(最終的な価格は1万1,000円)です。その他の条件は先ほどと同様です。
最終的な資産の額(うち投資金は120万円)は、金(ゴールド)が約145万円、プラチナが約185万円でした。また、最終的な保有数量は金(ゴールド)が約72.8グラム、プラチナが168.9グラムでした。プラチナは、最終的な価格が約半値でも、資産の額は金(ゴールド)の1.2倍にもなりました。
積立投資の場合、価格が安いことは、大きなメリットとなり得ます。このことを考慮すると、以前の「[Vol.2008] 金(ゴールド)などのコモディティを10%程度」で述べた、「60(株式):30(債券):10(コモディティ)」の「10」において、金(ゴールド)だけではなく、プラチナも含めてみるのも一計であるといえます。
投資家の間で人気のS&P500をメインの投資対象としつつ、金(ゴールド)とプラチナを組み合わせた投資戦略を検討してみてはいかがでしょうか。プラチナの相場動向については、以前の「[Vol.1991] 金(ゴールド)もプラチナも魅力的」で解説しているので、ご参照ください。
図:金(ゴールド)とプラチナの積立投資シミュレーション

出所:楽天証券「金・プラチナ取引」のデータを基に筆者作成
金反発。米主要株価指数の反落などで。3,353.70ドル/トロイオンス近辺で推移。
上海ゴム(上海期貨交易所)反発。25年09月限は14,360元/トン付近で推移。
上海原油(上海国際能源取引中心)反落。25年08月限は513.9元/バレル付近で推移。
金・プラチナの価格差、ドル建てで1931.85ドル(前日比18.65ドル拡大)、円建てで9,830円(前日比26円拡大)。価格の関係はともに金>プラチナ。
国内市場は以下のとおり。(7月11日 17時00分時点 6番限)
金 15,904円/g
白金 6,074円/g
ゴム 316.9円/kg
とうもろこし (まだ出来ず)
LNG 1,799円/mmBtu(25年8月限 5月27日15時39分時点)
●NYプラチナ先物 月足 単位:ドル/トロイオンス

出所:MarketSpeedⅡより筆者作成
●本日のグラフ「『10』は金(ゴールド)とプラチナで構成する」
前回は、「世界分断は長期で金(ゴールド)相場を支える」として、2010年ごろ以降の世界分断と高インフレ(長期視点)の背景を、確認しました。
今回は、「『10』は金(ゴールド)とプラチナで構成する」として、金(ゴールド)とプラチナの積立投資シミュレーションを、確認します。
この数回で述べてきた通り、筆者は、金(ゴールド)は長期の資産形成に適していると考えています。そして、その金(ゴールド)と同じくらい、長期投資に適していると考えている銘柄が、プラチナです。
楽天証券の金・プラチナ取引の積立価格をもとにした積立投資のシミュレーションをします。2015年1月から2025年6月まで、月々の投資金は1万円、手数料は買い付け時に1.65%(税込)、分配・配当金なし、という条件です。
直近で、プラチナ価格が小幅に反発しています。その結果、累積資産額が大幅に増加しています。小幅な価格反発で大幅な資産額増加が起きる背景には、もともとプラチナの保有数量が多かったことが挙げられます。
保有数量は、(毎月の投資金の額が変わらなかった場合)価格が低迷すればするほど、増加しやすくなります。例えば、1万円の投資金で購入できる数量(手数料を考慮せず)は、1万6,000円の金(ゴールド)は0.625グラムですが、6,000円のプラチナはその2.5倍以上の1.666グラムです。
資産の額は「価格×保有数量」で計算されるため、価格低迷時に効率よく増やした保有数量は、最終的に、資産額の増加に大きく貢献します。
以下のように、将来のシミュレーションをした場合、プラチナが有利である、という結果になりました。
2025年7月から2035年6月までの10年間で、価格の推移は金(ゴールド)が最初の5年間は1万5,000円で横ばい、最後の5年間で段階的に5,000円上昇(最終的な価格は2万円)、プラチナが最初の5年間が6,000円で横ばい、同5,000円上昇(最終的な価格は1万1,000円)です。その他の条件は先ほどと同様です。
最終的な資産の額(うち投資金は120万円)は、金(ゴールド)が約145万円、プラチナが約185万円でした。また、最終的な保有数量は金(ゴールド)が約72.8グラム、プラチナが168.9グラムでした。プラチナは、最終的な価格が約半値でも、資産の額は金(ゴールド)の1.2倍にもなりました。
積立投資の場合、価格が安いことは、大きなメリットとなり得ます。このことを考慮すると、以前の「[Vol.2008] 金(ゴールド)などのコモディティを10%程度」で述べた、「60(株式):30(債券):10(コモディティ)」の「10」において、金(ゴールド)だけではなく、プラチナも含めてみるのも一計であるといえます。
投資家の間で人気のS&P500をメインの投資対象としつつ、金(ゴールド)とプラチナを組み合わせた投資戦略を検討してみてはいかがでしょうか。プラチナの相場動向については、以前の「[Vol.1991] 金(ゴールド)もプラチナも魅力的」で解説しているので、ご参照ください。
図:金(ゴールド)とプラチナの積立投資シミュレーション

出所:楽天証券「金・プラチナ取引」のデータを基に筆者作成